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4.引き込まれたテリトリー 6
すると、新藤がその行為を阻止するように俺の手を取りモノから遠ざけた。
「なん、で…っっ」
イキたくて堪らないのに、それを止められて涙目で見上げると。
新藤の、欲に濡れた目が細まった。
「僕がイかせてあげるから」
そう優しく微笑みながら、新藤は後孔の指を動かしながらモノを口に含む。
「んぁぁっ、…はぁ、はぁ……んっ」
少しでも刺激されれば出てしまうくらい寸前だったから、それを熱い咥内に含まれたらもうひとたまりもない。
強烈な刺激を生む中を擦られながら、喉の奥まで咥えこまれ吸われた瞬間。
もうダメだ……気持ちよすぎて、イク。
「んんっっ、────っっ」
ビクビクビクッと体がしなると、俺は勢いよく大量の白濁液を新藤の口の中に吐き出した。
今までで一番の快感に頭はぼーっとして、しばらく体が小さく小刻みにビクッビクッと震え余韻が残る。
そして体を起こした新藤が俺の頭を優しく撫でた。
「気持ちよかった?」
俺は悪態つく余裕もなくてなく、素直に頷いてしまうと、それが良かったのか軽く俺の髪にキスしながら「可愛い」と一言だけ言った。
そのキスが唇まで下りて来たとき、既に俺の体はおかしくなっていて……。
新藤は優しく俺にキスしただけなのに……。
さっき出したばっかりなのにまた硬くなってしまっていた 。
なんで? これってキスされたから?
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