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7.夕焼けは媚薬 20

「そんな可愛いこと言うなよ」 新藤はそう言うと、吐息交じりの声を語尾に加えながら、いっそう深く奥に自身を突き立てた。 「あぅ、あっ……んぁ」 鼻にかかる甘い声をあげながら新藤の長い腕にしがみつき、脚は痙攣して何度も新藤の腰を締め付けてしまう。 顔中に何度もキスをされ、その合間には甘ったれた言葉しか出なくて、腰ががくがくになるまで揺さぶられたら、もうわけがわからなくなってしまった。 「あっ、んっ……しゅ、修平……っン、ふぁっ」 「そんな切ない声で呼ばないで。僕、持たなくなるから」 そう言う、新藤のほうが色っぽくて俺だって持ちそうにないよ。 深い部分を攻められるたびに、声が漏れる。 でも、その度に新藤のことをもっと感じるんだ。 「千秋、好きだよ」 そういうと、新藤は俺にキスしながら激しく腰を打ち付ける。 その甘い言葉に溺れてしまいそうだ。 「……っふ、んぁっ……あっ、修平…っ、ンッ」 「千秋、もう離さないから……」 そう新藤が言ったとき俺は2度目の白濁液を放った。 それは、新藤が俺の中に放ったのと、ほぼ同時に……。

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