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8.ひとりじめしたい 11
すると新藤は首筋にキスを落としながら制服のシャツのボタンを外していく。
「お、おい! …ッ、新藤っ」
新藤はちょうど胸くらいまでボタンを外すと、鎖骨の下あたりに吸い付くようにキスをした。
「……っン…っ」
その時にピリッとした微かな痛みが走ると、新藤はそこを舐め。
また啄ばむようにキスをすると、妖艶な笑みを俺に向ける。
色っぽい顔とさっき、新藤は俺に言ったけど……。
お前のほうがそんな顔をしていると思う。
「さすがに最後まではしないよ」
「……しないのか?」
「だって、声を抑えるの大変でしょ?」
確かに、そうだけど……。
無意識に目を伏せながらゴクリと唾を飲み込み下唇を軽く噛んでしまう。
すると、新藤が俺の中心部分を擦るように撫でた。
「しないんじゃなかったのかよっ」
「最後まではしない。でも、苦しそうだから千秋を気持ちよくさせてあげる」
そういうと新藤は俺のズボンの中に手を入れた。
「……くっ……ンッ…っ」
新藤は先の方を指でくるくると撫で、その度に俺の体がしなるのを見てクスッと笑う。
「すごいヌルヌルになってる。我慢してた?」
「う、るせー……っ」
「触るたびにビクビクしてとっても可愛いよ」
「だから……ッン…あっ、うるせー」
「あんまり声だしたらお母さんに聞かれちゃうよ」
そんな声を俺に出させているのはお前だろうが! と、言いたくても口を開くと声が漏れてしまいそうになるから自分の手で口を塞いだ。
新藤が俺のをまさぐるたびにクチュクチュと音がする。
「ん……っふぁ……っ、ん」
俺のはもういつ爆発してもおかしくないほどになっていた。
「ねぇ、千秋。このまま手でやってほしい? それとも口がいい?」
そんなの今の状況で考えられるかよ。
与え続けられる快感に溺れかけている俺に聞くのはおかしい。
でも、新藤は悪戯に笑いながら俺の返事を待っている。
俺が、今一番して欲しいのは……。
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