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10.溺れれば夢中 13

もう、もどかし過ぎて辛い。 「……っ、んっ……じゃあ何…て言えば……っいいんだよ」 絞り出したような俺の声を聞いて、新藤は冷ややかな笑みを浮かべた。 「そうだな。修平、お願い。下も触って? ……かな。可愛い顔して言ってよ」 そんなん言えるかクソ。 そう頭の片隅では思っているくせに、でもそんなちっぽけなプライドや恥ずかしさなんてどうでも良くなるほどに俺の体は新藤に欲情してて。 もうどうにかして欲しくてたまらなくなってしまっていた。 新藤に触って欲しい。新藤に触りたい。 中途半端な刺激なんかじゃ嫌だ。もっともっと……。 頭のネジか引っかかりのようなものが、多分壊れたに違いない。 薄っすらと開いた唇から出た言葉は。 「修…平……っ、お願…い、触って……下も」 新藤はクスッと笑う。 それはさっきのような冷たい笑顔じゃなくて、いつもの新藤だった。 「素直な千秋は何倍も可愛いよ」 そう言うと、新藤は俺のズボンの中に手を入れて俺のモノを触る。 手を動かされるとくちゅっと音がして、既に濡れていることに改めて気付かされ顔が熱くなる。 直接的な刺激を与えられ余計に過敏になった体は、それだけでイキそうになった。 「……くっ…っ、んっ……」 「触っただけでビクビクさせて、まだイッちゃだめだからね」 そう言われてももう限界だっていうくらい張り詰めたモノを抑えるのは難しい。 我慢しろと言う割に、複雑に激しくなっていく新藤の手の動きに……もう耐えられそうにない。 「やめ…っ、あっ……出る、から…んぁ…───っ」 ビクビクっと体をしならせて、俺はあっけなく新藤の手の中で果ててしまった。 そんな俺を見下ろした新藤は妖艶に笑いながら、まだ俺のを触り続ける。 「い、ま…触ンな…っあぁっ、ん……っ」 「たくさん出たね。まだ出すなって言ったのに」 そういうと新藤は俺のズボンを下までおろして脱がせると、そのまま俺の後孔に指を這わせ中に指を忍ばせた。

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