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10.溺れれば夢中 14

「先走りが垂れてここもグチャグチャになってる。千秋はヤラしいな」 「……ぁっ、んっ……んぁっ」 先走りを指に纏わせながら後孔の入り口を刺激し、途中でローションを継ぎ足して奥へと突き入れた。 「ふぁ…ッ……あぁ」 指は次第に増やされていってそこを拡げるように掻き回されると、また声が漏れ出る。 そしてその指は俺が声をあげてしまう場所を捉え、執拗に撫でたり掻いたりして。 「も、や…あぁ……ッあ……」 刺激されるたびにビクビクとしなりながら上下に腰が揺れてしまう。 俺の感じるところばかりを擦るから、どうしようもなく気持ちよくて堪らない。 「もうこんなになってるね。千秋、入れて欲しい?」 新藤が言うように俺の後孔は新藤の指が出入りするたびにグチャグチャと水音を立てて、新藤のことを今か今かと待ちわびているように、中の指を締め付けている。 もう入れて欲しい。 ぐちゃぐちゃにして欲しい。 やっぱり俺はケツに入れられないと満足できない体になってしまったんだ。 まだ間に合うとか思ってたけど、それは単なる悪あがきで、本当はもうどうしようもなかったんだ。 でも、もうそんな事なんかどうでもいいくらいで。 朦朧とした意識のまま、目の前の新藤に手を伸ばす。 欲しくて欲しくて堪らない。 「修、平……っ、入れて…んっ、もうお前の…入れて……っ」 俺がそういうと、顔を近づけてきた新藤がニッコリと笑った。 「上手におねだりできたね。ご褒美をあげよう」 そう言い終わると新藤は間髪いれずに太くて固くなった自身を一気に最奥まで突き入れた。 「んあっ…───っ、あぁ……」 奥まで入った衝撃でビクッと体がしなると、俺の先から白濁が少し噴出す。 「入れただけで、軽くイッたの? そんなに気持ちよかった?」 「……あっ、修平…っ、修平……んっ、あぁ……」 「そんなにしがみついてさ。可愛いよ……そんなに僕のこと好きなの?」 激しく腰を打ちつけたまま聞く新藤はズルイ。 こんな状態じゃなくたって俺の気持ちはずっと変わっていない。 でも、いつもは恥ずかしくて言えないだけで……でも、こんなときに聞かれたら歯止めなんてきかねぇ。 「好き……っ、んぁ…っ、あっ……好き。修平…っ、んぅ……」

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