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11.甘く溶けていく 13
舌で下から上に向かって舐めあげるばかり。
その刺激がもどかしくて、体がビクビクしてしまう。
「新…藤、おね……がい……」
すると新藤は俺のを手で軽くしごきながら言った。
「本当に僕の料理はもう食べないの?」
え? 何の話?
思考能力が落ちた今の頭では、新藤が何の話をしているのかわからなかった。
料理? 食べない?
あぁ……さっきのあれか。
「なんだ、よ……っ」
「もう食べないのか聞いてるんだよ?」
「んぁっ、食うよ……食う、から……っ」
その間もやわやわともどかしい刺激だけを与え続けられる。
「じゃあ、どうしてさっきは嘘ついたの?」
「そ、れは……っん、は、恥ずか……しく…、て」
「照れ隠しなのはわかってたけどね」
「だったら……」
だったら言うなよ。
と言い掛けたところで、新藤が言葉を被せるようにして言ってきた。
「ただ、千秋には素直に喜んでいてほしいな」
そう言って笑った新藤の顔をみて、俺は思ったんだ。新藤の笑顔が少し寂しそうに見えたから。
こんな些細なことでも、もしかしたら新藤を傷つけてしまっていたんじゃないかって。
でもそれ以上を考えようにも、新藤がラストスパートをかけるように俺のを喉の奥までくわえて一気に吸い上げるように舐めたから頭が真っ白になる。
「あぁっ、あっ……もう、イッ…─────っ」
視界が白んだ瞬間から、頭から足先までまるで電流が流れるみたいに快感が走って、俺は新藤の口の中に白濁をぶちまけた。
さらにぐったりとしながらビクビク痙攣している俺をにっこり笑った新藤が見上げ、ゴクリと見せつけるように俺の白濁を飲み込む。
またコイツは俺のを飲みやがった。
でも……そんな行為も嬉しく感じるなんて俺も重症かもしれない。
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