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11.甘く溶けていく 26
「指、増やしてもいい?」
「そん、な……いつも聞か、な…いくせ、に…──」
新藤はフフっと軽く笑うと本数を増やして更にほぐしていく。
いつの間にかローションを纏った指が中を擦るたびにぐちゃぐちゃと粘着質な音を立てて、広げるように内部を押されると堪らなくなって吐息混じりの声が漏れた。
「凄い、もうこんなに柔らかくなってる」
「あっ……んっ……ンン」
俺のココって、一体どうなってんだろ?
こんなに具合がよくなっていいんだろうか。
新藤が指を動かす度に痺れるような快感が俺を襲う。
指に合わせて腰が揺れてしまうのは無意識で、その快感を追うのに夢中になってしまう。
もう、新藤を受け入れたくてたまらなくなっていた。
さっきまで、コイツに怒っていたはずなのに……。
「あっ、新…藤……っあぁ…んっ」
「千秋、もう入れてもいい?」
そんな時、新藤の掠れた声が響けば、それしか考えられなくなった。
「あッ…ぁ…入れ、て……っ」
「やけに素直なんだね。可愛いよ」
新藤の言葉を聞いて初めて、素直に答えてしまったことに気付いたけど。
でも、もうそんなこと気にする余裕はなくて。
ゆっくりと新藤の固くなったモノが俺の後孔をなぞると、後ろから一気に突き立てられた。
「あぁぁっ…───っ」
欲しかった刺激が奥まで届いたとき、俺の体には快感が走りビクビクッと小刻みに痙攣した。
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