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11.甘く溶けていく 36
俺が一生懸命絡める舌に新藤が応える度にピチャピチャと水音が響く……。
唇が離れると、軽く息が乱れて熱い視線がぶつかった。
それだけじゃ飽き足らない俺の唇は、また新藤の首筋に吸い付き跡を残す。
そして耳まで舐めあげるとますます我慢できなくなってしまった。
昨日、あんなにしたばかりなのに疼き出してしまう。
新藤に触れたいし、触れられたい。
発情期か? こんなのサル以下かもな。
「俺、おかしくなったかも……」
「僕のせいかな?」
クスっと笑って新藤が優しく聞いた。
「……お前のせいだ」
また俺は新藤のせいにして舌を絡めていく。
何度キスしても足りない気がするのはどうしてだろう。
舌を絡めたキスをしながら、新藤はズボン越しに後孔をなぞる。
割れ目を撫でられるとそれだけで体が跳ねるようにビクついた。
「感度までよくなって」
「う、うるせー……ここじゃヤダ」
「どうして?」
「こんなとこでシたら飯食う度に思い出しちまう……」
「そうなったら、確かに大変だね」
悪戯に微笑む新藤が俺の体を抱えた。
新藤は立ち上がり部屋にでも戻るのかと思いきや、俺をダイニングテーブルに押し倒す。
「ま、待て! ここじゃ嫌だと言ってるだろ?」
「ここで抱いて毎食恥ずかしがる千秋は可愛いだろうなと思って」
「新藤テメー、クソ! ボケ!」
ニコニコ笑いながら言うコイツに怒りを覚えるものの、既にガチガチに勃ったモノを撫でられるだけで力が抜けてしまう。
「んっ……ふぅ…………」
「もう、ガチガチだね……」
手をズボンの中に滑り込ませ、モノを扱きながら新藤は目を細めて俺のことを見下ろし、俺の感じる所に指を引っ掛ける。
「んぁっ…あぁっ…──っ」
「千秋、エロすぎ」
「お前の、が…っ…エロ、い……ぁっ…んっ」
滑り込ませた手を一度抜いてズボンを脱がせようとした、その時だった──。
──ガチャガチャ
ん? 何の音だ?
カチャ……
なんか、鍵の開くような音……。
か、鍵の開く音──!?
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