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12.とびきりを届けたい 16

「ち、あき……もう……」 修平の絞り出すような声から、限界が近くなってきたのだろうと思った。 修平は俺の顔をモノから離そうとしたけど、その手を払いのけて修平が俺にいつもしてくれているみたいに、脈打つモノを吸い上げる。 「くっ───…」 すると修平の大きく膨らんだモノがビクビクッとしなり、俺の口内に白濁を吐き出した。 受け止めた白濁は想像していた通り苦いのに、不思議と修平のだから美味いとさえ思ってゴクリと飲み干す。 いつも修平もこんな気持ちで飲んでくれてたのかな? って思うだけで俺もイきそうになりながら。 すると、どうしてだろう? ゴクリと飲み込むと、抑えていた気持ちが再燃して俺の体が余計に疼きだした気がした。 何なんだろう、修平の精液って媚薬なんだろうか。 どうしよう……。体が熱くなってきて辛い。 今日は、自分から俺がすると言ったのに。 襲ってやるつもりだったのに……。 どんどん修平に触られたい気持ちが強くなっていく。 ぐちゃぐちゃにして欲しいとか……変態じゃねえか。 俺が気持ちを押さえ込むように唾を飲み込むと、息を整えた修平は上半身を起こして俺に言った。 「大丈夫? 飲まなくてもよかったのに」 「お前のなら何でも欲しい」 すると修平は目を細めて「ありがとう」と言った。 そんな礼なんか言われると余計に恥ずかしくて俯いてしまうと、修平が不意に俺の頬を撫でる。 そんな不意打ちに、思わずビクッと体がしなってしまい咄嗟に体が強張った。 ヤバい……。修平の手のひらから熱が伝わって、つい体が反応してしまう。 そんな一瞬の変化を修平が見逃すわけもなく……。 修平はニヤリと笑い俺の頬に触れながら、また問いかけた。 「ねぇ、千秋。僕に入れたい? それとも、入れられたい?」 ゾクリとするような色っぽい声が響くと耳元じゃなくても擽ったくて、俺を見つめる修平の視線は息を呑むほどに妖艶だった。

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