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12.とびきりを届けたい 17

俺はお前で童貞卒業してやるんだ! 俺じゃなきゃイけない体にしてやるって、よがり狂わせてやるって! ……そう、思ってたのに。 「俺、もう男失格かも……」 「どうして?」 優しく聞き返すお前はわかってるんだろう? 俯きながら観念した俺は、小さく呟くように言った。 「修平に……入れて欲しい」 それを聞いた修平はクスっと笑い、囁くように優しくて艶のある声を耳元で響かせる。 「…───思いっきり良くしてあげるね」 修平にまたがり膝立ちしたままの俺の服のボタンを外し、脱がしながらキスを落としていく。 そして露わになった胸の突起をくるくる円を描くように舐めながら、俺の下着の中に手を忍ばせた。 「こんなになるまで放っておいて」 俺のソコは痛いくらいに反り勃ち、先走りが溢れグチャグチャになっていた。 そして、ぬるぬるになったものを根元からこねるようにして弄る。 「──…んっ、ふぁ……あ……」 扱かれるたびにグポッグポッと水音が響き、その刺激で腰が砕けそうになる。 修平はその先走りを拭うと後孔へと指を滑らせた。 そして、孔を撫でるようにしながら妖艶に微笑む。 「ここも、もうグチャグチャ。すごく柔らかいよ」 「ふぅ……んっ、あ……んっ」 「千秋、可愛い」 修平が目を細めながら俺を見ている姿に、胸がキュンとする。 「修平……好き……」 「僕も好きだよ」 修平は俺を反対側に押し倒すと、途中まで下げていたズボンとトランクスを全部脱がせ、後孔の指を奥まで突き入れ、そこに舌まで這わせて唾液でさらにグチャグチャと解していく。 するとひくひくと中が痙攣し、内側から込み上げてくるような強烈な刺激に目眩すらした。 「んぁ……っ……あ……あぁ」 「ずっと僕のが欲しかった?」 指を動かしながら甘い声で修平が聞く。 どろどろになるまで愛撫され、息も絶え絶えの俺は本能のままに喘ぐしかできない。 「っ……欲し、かった…ぁ……ぁぁ」 こくこくと頷きながら答えると、修平は熱っぽい声で呟き、喉を鳴らした。 「待ってて。すぐにあげるから」 そう言うと修平はもう柔らかくなって、修平を今か今かと待っている俺の後孔に自身をあてがった。

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