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12.とびきりを届けたい 18

絡み合うようなキスをしながら修平が俺を奥まで貫いた。 「ん──…ふっ…ンンっ……」 心臓が破れそう。 奥から生まれる快感だけじゃなく、修平が好きすぎて苦しい。 「んぁぁ……しゅ、へ……あぁっ」 修平が奥をつくたびに痺れるように気持ちが良くて、内側からどんどん満たされていく気がする。 こんなに深く繋がれるって幸せだ。 修平の全部を俺が独占しているんだって実感できるから。 俺たちが繋がっている部分からは卑猥な水音が響いていて、動きに合わせて内腿がひくひくと痙攣し、また修平のを締め付けてしまう。 「あっ、あっ……んぁ……」 「千秋が好き。……大好き」 そう言いながら修平は更に激しく腰を揺すった。 「俺も…んぁ、す…きぃ……あぁ、しゅうへ……あっ」 俺だってお前に伝えたいのに、声が溢れていくのが止められない。 でも修平は満足そうに微笑むとさらに奥へと腰を打ち付けてくる。 抱き合い、お互いを確かめ合いながらながら何度もキスをする。 好きで好きでたまらない。 繋がっているだけでも幸せでイキそうなとき、修平の右手は動きながら俺のへと伸びて、勃ちあががった俺のをグチュグチュと容赦なく上下に扱いてきた。 「待て…っ、そ、そんな…、あ…出る……から……」 「いいよ。イッて……」 ぬるつきを纏わせながら何度も指の腹で弄られれば、修平の手の中で俺のはいっそう大きく膨らんだ。 そして、結局なところ。俺は修平の前では呆気ないのだ。 「あぁっ……イッく…んああぁぁ───…っ」 俺と修平の腹に俺が吐き出した白濁が飛び散る。 すると、修平はまた俺にキスを落として、優しく微笑んだ。 「何度キスしても足りないね。それくらい好きだよ」 それは、俺も同じ。 出来るならずっとこのまま溶け合ってしまいたい。 離れることがないくらいに繋がれたら……。 修平も同じように思ってくれてたらいいなぁなんて思ったんだ。 「あっ、あ……っん…あぁっ……」 外はもう寒い季節なのに狭い書庫には熱気が帯びて、いつの間にか俺たちは汗だくになりながら抱き合っていた。

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