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14.修学旅行二日目 6

そうしているうちに時間になったので、女子たちと待ち合わせている河原町駅前に急いだ。 駅前は平日にも関わらず賑わっていて活気がある。河原町はさっきいた八坂神社あたりからそうも離れていないのに、雅さを併せ持つ繁華街というか現代の色が濃い。 女子たちと合流して、暫く6人でぶらぶらしていると、女子たちが占いと書かれた小さな看板を見つけた。 そこには、人が行き交う河原町の真ん中で小さな台だけを構えたおばさんがにっこり微笑みながらこっちをみていた。 「修学旅行生?」 そうだと女子の1人が答えると占い代をなんと500円にまけてくれると言うので、女子たちは手相占いをしてもらうという。 女子ってなんでこうも占いが好きなんだろう……。 手相や生年月日で何がわかるんだか……。 そう思っていたのは内川も同じだったらしく、冷ややかな視線を送りながら占ってもらっている女子たちをみていた。 けど、状況がだんだん変わってくる。 占ってもらっている女子たちが「当たるー」だの「どうしてわかるの?」だのと騒ぎ始めたからだ。 それも今まで誰にも言ったことがないことを言い当てられたと驚いているのを聞いていると、だんだんと興味が沸いてくる。 そんなに当たるのか? このおばさんは何者なんだ? と思っていると、そのおばさんと目が合った。 「君たちはどうする?」 そう言われて少し迷ったが、俺たちも興味が湧いていたので見てもらうことに。 「お前、先に見てもらえよ」 「えっ、俺から?」 内川に背を押されるまま小さい椅子に座る。 そして言われるがままに紙に生年月日を書いた。 「それじゃ、手相をみせて」 手を差し出すとおばさんはじっくりと眺めていた。 そして表のような紙を取り出して俺の生年月日から何かを割り出していく。 「うーん。すごく不器用な性格ね。すぐに裏腹なことを言ってしまう」 マジか……。なぜ、わかるんだ!? 「社交的に見えて実は限られた人にしか心を開かへんとこあるんと違う?」 それからもおばさんは俺の性格やら何やらを次々と当てていった。

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