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14.修学旅行二日目 12
でも、心なしか元気のない修平にどうしていいかわからなくて、オロオロしてしまう。
「いや、俺も嬉しかったんだからな!」
そう返すも、修平はシュンとした表情で肩を落としていてその姿がなんか痛々しい。
「僕に幻滅した?」
「するわけねぇだろ。嬉しかったって聞いてないのか!? 本当は今だってずっとこうしていたいし……も、戻りたくないし……」
「でも僕の為にぐっと我慢してるんだね。偉いね」
「子供みたいに言うんじゃねぇよ」
頭を撫でられて軽くムカついたので修平を睨みあげると、修平はさっきよりは表情が晴れやかになっていた。
そして、妖艶な笑みを俺に向けながら俺の手をそっと指でなぞる。
「本当にダメ?」
「だ、だめって言ってんじゃん‼︎」
焦って言い返すと修平はクスクスと笑った。
「僕も千秋くんを見習おう。……でも、もう1回だけキスしていい?」
そして目を細めながらなぞっていた指を引っ掛けるように絡めて俺の腕を引き寄せる。
それはどこか寂しそうな表情だけど、そんな修平も色っぽいとか思ってしまった。
「……俺も、したい」
京都の路地裏で、お互いの名前が入ったキーホルダーを握った指を絡めながら2人だけの秘密のキスはとても甘くて溶けそう……。
唇を吸い上げられ少し開いた隙間から舌が入り、歯列をこじ開けられ。
捕まった舌を絡めて舐めまわされながら、扱くように舌をすすられると気持ちよすぎて腰が抜けそうになった。
「ん…ッ…修平……激し、すぎ……んぁ……」
1回と言った割に長くて激しすぎるキスに俺はノックダウン寸前……。
修平は絡みつけた俺の舌を口腔に引きずり込み、何度も甘噛みするようにすると、今度は自分の舌で先端を舐める。
舌が絡まる音が聞こえて来て、息も荒くなり、吐息交じりの息継ぎにすらぞくぞくしながら、時に咬まれるようなキスに、いつの間にか肌がしっとりと湿って、体が疼いてしまう。
なんだ!?
修平は俺を倒れさせて既成事実を作るつもりか?
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