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15.修学旅行最終日 2
「はぁ……」
集合場所には、既にバスが到着していて、バスに乗り込んで席に座ると無意識にため息がでた。
「疲れた?」
そう覗き込んでくる修平の顔が近い。
やべー、マジでヤバい。
少し顔をずらして大丈夫だと言ったけど、修平の心配そうな顔が視界の片隅に入っていた。
でも、理由なんて言えるわけもなく宿舎に到着してしまう。
宿舎にもどるとみんな荷物を置くや否や各々、自由時間を過ごすために部屋を出て行った。
今日は最終日とあって同室の奴らはなんとか女子とお近づきになると張り切っているようだけど、俺は自分のことでいっぱいでロビーに行ったものの、やっぱり修平と内川とわかれてひとり部屋に戻る。
……ダメだ。これは何とかしなくては!
悶々しすぎなんだよ、俺。
部屋に着き座り込むとまた、ため息がでた。
そしてふと俺たちの荷物が目に入った。
お揃いのキーホルダーが付いている鞄を見て、思い出すだけで顔がにやけてしまう。
同時に思い出す昨日の修平のことで、すると舐められたり甘噛みされた部分がじわっと疼いた気がした。
──『ホテル、行く?』
そして、昨日のエロモードな修平を思い出した瞬間……。
ついに、俺の体に異変が起こってしまった。
「うわっ、痛てぇー……」
……くそっ、ついに勃っちまったか。
勃ってしまいそうな予感はしてたから気をつけていたのに。
そんな時だから魔が差したんだと思う。
俺の目に入ったのが、荷物の上に置いてある学校指定のジャージだった。
胸には新藤と刺繍がしてある修平のジャージ。
そういえば、前に修平が俺のシャツを抱いて寝てたことがあったっけ……。
ヤバい。頭が完全に変態モードだ。
でも匂いって本当にするのかな。好奇心からそっと手を伸ばす。
ずっと感じたかった修平の匂いを嗅いでしまったらきっと、ガチガチに勃って自分で慰める以外無くなるだろう。
でも修平が足りない俺にはもう止めることなんて出来そうになく、修平のジャージにふれた瞬間生唾を飲み込んだ。
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