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16.心からのギフト 4

そのOLさんの彼氏もモテるのか。修平もモテるからなぁ……。 すると、また無意識にため息が漏れた。 修平が俺のことをすげー大事にしてくれてるのは充分すぎるくらいわかってる。 でも、今まで誰とも付き合ったことがない俺は、正直なところ嫉妬とかの許容範囲がわからないんだ。 しかし、嫉妬ばかりしてたら重いと思われるかもしれない。 こんな女々しいモードの自分がめちゃくちゃムカつく。 でも、今はお互いに同じくらい好きなんだろうけど、いつか俺だけになってしまったら……どうしようとか 俺だけが修平のこと好きで、修平がもし俺のこと好きじゃなくなったりしたら……とか。 たまに、そんなことを考えて、少しだけ暗くなってしまう時がある。 俺は……。いや、そんな暗いことを考えるのはよそう。 ネガティブな空気めちゃくちゃうぜー。あー、もう! 俺! 辛気臭ぇなぁ! とにかく今は修平の誕生日プレゼントを何にするかだ! うーん……。首に付けるもの……。 高校生の俺らに制服以外のネクタイは早いっていうか必要ないので、ネックレスとかにするか? 修平ならなんでも似合いそうだよな。 うーんうーんと悩みながら歩いていると俺の目の中にある1枚の貼り紙が目に入ってきた。 『シルバーアクセサリー手作り体験』 こ、こ、これだー! ビビビときた俺はすぐにそのお店の扉を開いたのだった。 ─────… 「明日だ。泊まりに行ってもいいか? うん。じゃあ、5時に」 通話を終えるとにやけてしょうがない。 明日明後日と修学旅行の代休があるので修平の家に泊まりに行く約束をした。 そこで遅れてしまったけど修平の誕生日を祝うつもりだ。 シルバーのネックレスも出来たし。 あれから店に駆け込んでみると体験できるのは指輪作りだけで、次の体験教室は来週だと言われてしまったのだが。 どうしても手作りのシルバーネックレスを修平にプレゼントしたかった俺は、今日じゃないと駄目なんだと頼み込んで頼み込んで頼み込んで、特例で作らせてもらえる事となったのだ。

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