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番外編③ 僕だけの可愛い人 9
普段だったら絶対に口に出さないようなストレートな言葉を僕に投げかけて抱きついてくるなんて可愛すぎる。
すると千秋はまた得意満面な笑みを浮かべ、今度は僕に跨るようにして座る。
そして、首に腕を巻きつけながら、耳元で内緒話でもするように小声で囁いてきた。
「本当は内緒なんだけど、しゅうへいにいいこと教えてやる」
今度は内緒話だって?
「なぁに?」
きっと内緒にする相手は僕のことなんだろうけど、僕が尋ねると酔った千秋は自慢げな顔で僕に教えてくれたんだ。
「それを付けたまま鏡で見て見ろ。そしたら三日月が千秋のCになるんだぞ。スゴいだろ」
得意げになって言う千秋はクラクラするくらいに可愛かった。
「だから、しゅうへいはおれに首を掴まれたんだからな!」
ニコニコと笑う千秋に僕はしっかりと首輪を付けられたってわけだね。
千秋はいつもこんなことを考えていたんだな。
思っていた以上に自分が愛されていることがわかって、胸が熱くなる。そっと千秋の頭を撫でると気持ちよさそうに目を細める姿にも胸の高鳴りが止まらない。
「ありがとう。千秋」
僕はそう言いながら千秋を抱きしめると、千秋はごそごそと僕の首筋に顔を埋めた。
そして、首にちくりとした刺激が走った。
きっと千秋がキスマークを付けたに違いない。
1つ痕をつけると千秋は顔をあげた。
「もっと俺のって印付ける。修学旅行中みたいに女が寄ってこないように」
「いいよ。僕は千秋のだからいっぱい付けて」
僕がそう言って微笑むと千秋は俺の首に何箇所も吸い付いて花を咲かせていった。
その度に千秋の髪が首筋に触れてくすぐったかったけど、一生懸命にやってる千秋が可愛くて、千秋が僕の首筋に唇を這わせるだけで気持ちがいい。
そしてキスマークが付けられる度に千秋が愛おしくなっていく。
しばらくして、たくさんのキスマークを僕に付けて満足した千秋が僕に聞いてきた。
「しゅうへい、嬉しい?」
「嬉しいよ」
そう言って千秋の頭を引き寄せてキスをした。
少し開いた口の中に舌を割りいれると千秋の舌も絡まってきた。
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