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番外編③ 僕だけの可愛い人 12

膝をガクガクさせて、気持ちよさそうな声をあげる。 もう我慢できないとでも言いたげに潤ませた目で千秋が僕を見つめた。 「しゅ…へぇ……んぁ…もう……イくぅ……」 「いいよ。イって……」 「あっ、あ……ッ」 あぁ、可愛い。 もっとイジメたくもなるし、守ってあげたくもなる。 そして、もっともっと気持ちよくさせてあげたくなる。 僕はまたキュンと締まる千秋の後孔に3本目の指を入れ、内壁を擦りかき回しながら千秋のを扱いていくと、また腰をくねらせながら甘い喘ぎ声を上げた。 そして中の好きなところを擦り、先端を手のひらで包むように刺激すると、千秋の体がわなないて自身を脈動させながら僕の手の中に大量の白濁を放った。 「ああぁぁ…─────ッ」 ビクビクと体を震わせながら千秋は僕の方に倒れ込んで、小刻みに吐息交じりの声を上げながら肩で息をしていた。 こんな時、いつも思う。 これからも“僕だけの千秋”でいて欲しいって。 そんなことを考えている時の僕は、いつも以上に意地が悪い。 そして同時に、千秋が今まで誰とも付き合ったことがなくてよかったって思ってしまうんだ。 こんな可愛い姿を誰にも見せたくないから、千秋には悪いけどこれからも童貞でいてもらいたい。 僕のエゴだけど他の快感なんて知って欲しくない。 僕が全ての初めてでありたい。僕だけが君に与え続けたい。 千秋は僕以外なにも知らなくていいとすら思ってしまうくらい、本当は僕の方が千秋に首輪をつけたいくらいなんだよ。 そんなことを思いながら千秋を抱きしめる。 はぁ、幸せだ……。 僕は幸せを噛みしめながら、くたっとした千秋を抱きしめて余韻が抜けるまでそうしていた。 するとどうしたのだろうか。 千秋が……微かに震えているような気がした。 そう感じたのとほぼ同時に……啜り泣くような声が聞こえてきた。

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