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番外編③ 僕だけの可愛い人 19

世界が千秋と僕だけのような気がしてくる。 それでいいとすら思っている僕は重症なんだ。 「千秋…愛してるよ」 「んぁぁ…ッ……おれも……あっ……」 千秋を揺さぶるたびに首にかけられたネックレスも前後に動く。 そのたびにひやりとしたプレートが肌に当たって、くすぐったい。 きっと僕はこれからも君を抱くたびに今日のことを思い出して、また君が好きになるんだろうな。 自身を打ちつけると腰をくねらせ戦慄く千秋を見下ろして、ふと前から千秋に聞いてみたかったことを思い出した。 「千秋……」 「あぁっ、ん……ッ…な、に……ンッ」 僕は千秋の奥にとどめたまま、千秋の体を起こして向かい合って座るように挿入する。 「……あッ…深い……ンッ……」 そして腰を突き上げながら目の前にある千秋の胸の突起に舌を這わせると、また体がビクンとしなった。 そして歯で甘噛みしたり、舌で転がしたりしながら千秋のことを見上げると、千秋も潤んだ目で僕のことを見ていた。 「千秋はまだ童貞捨てたい?」 「えっ? ……あッ、んぁ……」 「童貞、捨てたい?」 「おれ…ッ……やっぱ、男だし……ンッ……」 やっぱり男ならいつまでも童貞って嫌だよな……。 気持ちがわかる分、自分が千秋に描いているエゴに胸が痛くなる。 僕は千秋の中に自身を埋めながら話を続けた。 「僕のことまだ襲いたい?」 以前から度々千秋は僕で童貞捨てるとか言って襲おうとしてきていた。 まぁ、どれも失敗に終わって僕に喰われていたわけだけど、最近はそんなことも少なくなってきていたんだけど。 甘い喘ぎ声をあげながら、僕を見つめる千秋にもう一度尋ねてみる。 「僕で童貞捨てたい?」 すると潤んだ目をした千秋が、少し笑いながらかぶりを振って僕に抱きついてきた。 「しゅう…へい、が…ッ……側にいてッ…くれる…なら、…おれ……一生……ドーテーでいい」 「えっ?」 “修平が側にいてくれるなら俺、一生童貞でいい” 「しゅ…へいにされるの……好き……ンッ」 潤んだ目で、上気した顔でそんなセリフ言われたら、一瞬にして血が滾り千秋の中のものがまた大きくなった気がした。

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