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17.その目で見つめて 26

*** 洗面所でドライヤーの音が響いている。 今俺は髪を乾かしている最中で、修平は風呂掃除中だ。 今まで修平との風呂は散々拒否ってきたけど、初めて一緒に入った風呂は恥ずかしかったけど、ちょっと……た、楽しかったかも。 あのあと、実はもう1回射精してしまった。 と、いうのも中に入ってる精液を掻き出すとかで修平がいじるもんで、反応しちまった俺のバカムスコが……。 あはははは~若いんだからしょうがねぇよな。 若干自分のことながら苦笑いで髪を乾かし終えると、脱衣所のドアが開いて修平が出てきた。 「お前も髪乾かせよ」 ドライヤーを渡すと修平も髪を乾かし始める。 「のど乾いたから何か飲んでいい?」 「いいけど、酒じゃないかちゃんと確かめてね」 わかってるよと言いながらダイニングへと向かい新藤家の冷蔵庫を開け、俺はオレンジジュースを選んで飲んでいた。 すると、玄関からガチャッと鍵が開く音が聞こえ、足音が近づくとリビングのドアが開けられる。 「あ! 千秋くんだぁ! 遊びに来てたの? 今日泊まり?」 入って来たのは修平の姉ちゃんで、俺を見るとすぐに寄ってきて頭を撫でながら弾丸トークを浴びせかける。 「相変わらず可愛いわねぇ」 とか言いながらめちゃくちゃ笑顔で俺の両頬を撫でまわされていると、そんな姉ちゃんの存在に気が付いた修平が一目散にやってきた。 「姉貴!? 今日は彼氏ん家で泊まりじゃなかったのか?」 「あいつの話はしないで!」 彼氏って、以前俺がぶっ飛ばしたあの眼鏡の人だな……。 「また喧嘩かよ! 今日帰ってくることないだろ?」 「何? 帰ってこられちゃマズいわけ?」 勘ぐったような姉ちゃんの言い方に少しだけハッとする。 それは修平も同じようでつい黙ってしまうと、姉ちゃんが何か見透かしたような顔をした。 「わかったわよ。親や姉に隠したいこと。2人でしてることなんてお見通しなんだから……」 あまりにシリアスな姉ちゃんの表情にドキッとする。 まさか、バレてたり……。 なんて思った矢先に、姉ちゃんがふふふと笑った。 「2人で…───隠れて夜通しゲームする気だったのね!?」 エッ!? ゲーム?

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