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18.背中合わせ 6

「新藤が休みって珍しいな。柏木、なんか聞いてるか?」 内川の問いかけに俺はかぶりを振った。 「昨日から携帯没されてて連絡取れてないから。風邪かな?」 「また没収されてんのかよ。何度目だよ」 「うるせーなぁ。とりあえず、お前が修平に連絡してみてくれよ!」 気になって内川にLINEしてもらったりしたが返事はなく、メッセージは既読にもならない。 もしかしたら本当に風邪で寝込んでいるかもしれない。 あいつの家は普段から親が忙しくて留守がちだから寝込んでたら大変だし、放課後に修平の家に寄ってみることにした。 ──放課後。 修平の家に寄ってインターホンをならすと、玄関のドアが開いて修平の姉ちゃんが顔を出した。 「あ、千秋くん。こんにちは」 「こんにちは! あの……」 修平は? って聞こうとしたとき、先に聞いてきたのは姉ちゃんの方で。 「ねぇ、修平って昨日千秋くん家に泊まった?」 「えっ……? 泊まって……ない、けど……」 「そうなの!? あいついっちょ前に外泊なんかしたのよ! まぁ、いつもアリバイ作ってくれてるから親にはうまく誤魔化しておいたけど」 どこ行ったのかしらね〜って言いながら姉ちゃんは笑っていたけど、俺の頭は少しばかり混乱していた。 修平、昨日は家に帰ってないのか? 外泊……? あいつは無断外泊はしないと言っていたのに、どこに行ったんだろう。 それから少し姉ちゃんと話をして、その場をあとにした俺は帰りながら考える。 それから修平の行きそうな場所を探してみた。 行きつけの本屋とか、図書館とか思いつく限り……。 それでも修平は見つからなかった。 どこに行ったんだ? 別にいつも修平の居場所を把握していたい訳じゃないけど、今みたいに簡単に連絡が付かない状況だと余計に気になってしまう。それに、さっきから言いようのない胸騒ぎまでして落ち着かないのだ。 俺は一通り探して、駅前の公園のベンチに座って休んでいた。

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