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20.ねがいごとひとつ 13
口内のぬくもりと、根元はさらに手で扱かれて、ぐにぐにと袋をも刺激されたらすぐに達してしまいそうになる。
「あっ、しゅ…う、んっ……イキそうだ、から……ッ」
ちょっと待って欲しいと伝えたいのに、修平は嬉しそうに俺を見つめながら愛撫することをやめない。
「いいよ。イッて……夜は長いんだから」
もうイク寸前だった俺の頭では、修平がイッてもいいと言ったあとの言葉なんてまるで聞いてなくて。
「あ、あぁ…ッ…もう、出る……っん」
修平が俺のを扱きながら、吸い上げた瞬間……。
「ッ…あぁぁぁ…───!!」
頭の中が真っ白になり大きく体を痙攣させると、修平の口の中に大量の白濁を放っていた。
そして当然のように俺のを飲み干した修平が爽やかに見下ろしてくる。
「いっぱい出たね。溜まってた?」
すごく気持ちよくて力が抜けてしまった。
はぁはぁと肩で息をして、まどろみながら修平のことを見上げていると、いつも俺のが圧倒的に先にイかされてしまうのが、やっぱり少し情けなく感じてしまう。
「今度は……俺の番」
俺だっていつまでもやられっぱなしじゃねぇんだ。
イったばかりでまだダルさの残る体を起こして、今度は逆に修平を押し倒す。
そんな俺の姿に対し、妙に嬉しそうな顔をしてるのが少し気に入らないけど、俺がキスをするとぎゅっと抱きしめてきた。
「んっ……ッ……」
唇を離すと余計にきつく抱きしめられて、耳元で囁かれる。
「千秋。好きだよ……」
「俺も好き」
やっぱり修平に好きって言ってもらえるのが一番嬉しい。
だからこそ、そんな修平にも気持ちよくなってほしいから、首筋にキスを落としていく。
そしてそのまま鎖骨まで移動すると、修平の服を脱がせにかかった。
修平みたいにスマートにはまだ脱がせられないけど、上半身を脱がせたら修平に跨るようにして肌に舌を這わせていく。
「今日の千秋は積極的じゃない?」
「悪いかよっ」
照れて悪態つくも修平はニッコリ微笑んだまま、「嬉しいよ」と言ってくれた。
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