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20.ねがいごとひとつ 18
一気に速められると中が擦れて修平に回した手に力が入った。
「ちが…っんぁ…服……着てると、あっ…しゅ、へ……が……ぁ」
執拗な攻めに上手く言葉が発せなくて、快感はその都度、蓄積していく。
でもやっぱり俺は修平の肌の温もりがダイレクトに欲しい。だから。
「修平っ……もっと、…あぁ……く、くっつきたいんだ!!」
どうしたら伝わるのかと快感に押される中、力を振り絞って声を発したら修平の律動が止んだ。
「……くっつきたい?」
本当はもっと違う言い方をしたかったのに、修平があまりにも腰を打ちつけてくるからこんな言葉になってしまったじゃないか!
「くっつきたいの?」
俺が何も言わないから修平が首を傾げて俺がこたえるのを待っているけど、改まって言おうとすると、すげー言いにくい。
「お、俺は……服が邪魔で修平の肌があんまり感じられなくて嫌だったんだよ! だから脱ぎたいって言おうとしたのに! お、お前ってやつは!!」
無性に恥ずかしくて顔が熱くなるから余計に喧嘩腰に言ってしまったんだけど、それを聞いた修平は対照的に物凄い笑顔になったんだ。
「可愛いこと言うんだね」
「う、うるせー。早く脱ぐの手伝えよ。コノヤロー」
「わかったよ。早く裸で繋がろうね」
修平に手伝ってもらいながら、そのままの姿勢で服を全部脱いでいく。
そして全部脱ぎ終わると修平が俺のことをギュッと抱きしめた。
「僕の肌感じる?」
「う、うるせー」
「僕は感じてるよ。ごめんね、夢中になって気付かなかったね」
「だから、うるせーって!」
そう言い終わると律動を再開し、キスをしながら俺の頭を撫でた。
やっぱりこうやってダイレクトにぬくもりを感じられるほうが絶対にいい。
「千秋、好きだよ。大好き」
そして耳元で囁かれながら次第に激しさを増す腰つきにだんだん耐えられなくなってくる。
「っ……んぁ…あっ、あ……修平……」
パンパンと肌がぶつかる音と水音が響く室内で、2人の息遣いがどんどん荒さを増していく。
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