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20.ねがいごとひとつ 19
「千秋。好きだよ……」
耳元に響く掠れた修平の声もまた快感を高める媚薬のようで、一瞬でも気を抜いたらはじけてしまいそうなくらい胸がいっぱいになる。
「あっ、修平……俺も…ッんぁ、好き…ッ…」
しがみつきながら口にすれば、修平の目はまた欲を増して濡れた気がした。
「ごめん。千秋が可愛すぎてやばいかも」
「んぁ、ッ……あっ、あぁ……ッ」
「1回イっていい……?」
俺自身も、もう限界だったから何回か軽く頷くと修平の動きがさらに激しさを増した。
「あぁぁっ…あぁ……んぁ…」
中のイイ部分を擦るようにして奥を突かれるたびに、さっきから先走りが溢れ出しては腹の上に垂れ落ちている。
勃ちあがったそれは少し触るだけで爆発してしまいそうなくらいになっていて、修平が腰を打ち付ける衝撃で腹に擦れビクビクと小刻みに震えていた。
修平の硬いものが奥へ奥へと貫くように打ち付けられるたびに、俺の体も快感で痙攣して修平の腕を掴む手にも力が入る。
もう、頭真っ白になりそう……。
そして最奥を貫かれた瞬間。
「あぁぁぁぁぁ…───!!」
俺が腹の上に白濁をぶちまけたのとほぼ同時に、修平も俺の奥へと熱い欲を流し込んでいた。
「あ……あ、ッ……ッ……」
修平が何度かに分けて欲を吐き出している合間もビクビクと痙攣するように感じてしまって、全てが終わるといつも以上にぐったりしたかも。
お互いの息が整うと、修平がぎゅーっと俺のことを抱きしめながらまた耳元で囁くように言った。
「なんか今日の千秋はいつも以上に可愛かったね」
「……はぁ!? なんだよそれ。……いつもと変わらないし」
相変わらずの悪態をついていると修平はクスクスと笑いながら、ちゅっと啄ばむようなキスをして寝返りを打ち俺の隣に寝転ぶ。
そして俺も一息ついて、何気なく天井を見上げてみると……。
な、なんだあれは⁉︎ さっきまで気付かなかったのに!
天井を見上げてみると、そこには裸の男二人が寝転んでいた。
そして、それは紛れもなく俺と修平で……。
「なんだこれ! 天井に鏡付いてる!」
焦って修平の方をみると修平はあっけらかんとしながら「気付いてなかったの?」と言った。
「気付いてたなら教えろよ! このやろー!」
「気付いてなかったなんて思わなかったんだよ」
そう言いながら目が可笑しそうにしてるからこれは知ってて言わなかった顔だ!
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