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22.快活シンパシー 6
「……修平。寝てるなら襲っちまうぞ」
なんて寝てる修平に対してはいつも以上に強気になれる気がする。修平の寝顔を見るのが好きだ。いつもは俺の方が先に寝てしまって、修平の方が先に起きてることが多いからなかなか見れないのだけど。
そしてその形のいい桜色の唇に軽くキスをした。
いつもならこの辺で逆に組み敷かれるところなんだけど、やっぱり今日は本気で寝ているのか起きる気配がない。
ならばと満足行くまで顔中にチュッチュッとキスをおとしていったんだけど、一瞬冷静になって何をしてるんだと恥ずかしくなった。
そうしていると、もぞもぞと修平が動く。
「んん……っ……あれ? ……千秋いつ帰ったの?」
「えっ、あ、今さっき」
「で、何してたの」
「い、いや別に」
焦る俺をみて修平がクスリと笑うとぎゅっと抱きしめられる。
「おかえり」
「ただいま」
「どうだった? 新人教育」
「もうバッチリ! 今日入った奴さ、同い年で佐々木って言うんだけど見た目はチャラいんだけどすげー良い奴だったんだ」
「良い奴で良かったね」
修平は笑って話を聞いてくれているけど、今日は本当に眠そうだ。
「眠いならベッドで寝ろよ」
「千秋はまだ寝ないの?」
「俺もシャワー浴びたら寝る」
わかったと微笑んで頷く修平をみて早くシャワー浴びて一緒に寝ようと思った。
そして、俺が急いでシャワーを浴びて部屋に戻ると、修平は先に俺のベッドに横になっていた。
さっき凄く眠そうだったし、もう寝ているかもしれないと思って起こさないようにそっと近寄ると修平の目がゆっくりと開く。
「千秋のベッドってさ、千秋の匂いするよね」
「……この変態が!」
寝てるかもとこっちは気を遣っていたのに、修平はいつもの調子でにっこり笑った。
俺もベッドに入ると修平が抱きしめてくる。
お互いにこんな日常がよく飽きないよな……なんて思ったりもするけど。
きっと俺らにはマンネリとか無縁なのかもしれない。
すると修平の力がだんだん抜けていく。
「……千秋、話聞きたいけどごめんね。今日はなんだかとても眠いんだ」
「あぁ……寝ろ」
甘い雰囲気の中で眠りにつくのが至福の時で。
今日はよっぽど疲れているのか珍しく先に寝てしまった修平の寝顔をまた至近距離で見つめ。
「おやすみ」
と言って俺も眠りについた。
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