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23.キミと甘いバースデー 4
「あっ、んっ……んぁ、あ……あぁ……」
久しぶりだからすぐに体は反応するし、修平の体温が気持ち良くて、すぐに力が抜けてしまう俺を見て目を細めると俺を抱き抱えて自分の部屋へと入っていった。
そしてベッドに組み敷くなりまた深いキスを落とす。
修平は上唇を噛んだあと、吸うようにして少し開いた隙間から、歯の隙間を撫でるように舌を滑りこませた。舌を舐められ、長く続く優しいキスは甘くてとろけてしまいそうになる。
「日付が変わるまでも変わった後もずっと千秋を抱いていたいな」
修平がキスの合間にそっと囁いた。
そして一瞬、繋がったまま修平の誕生日を迎える……とか馬鹿な妄想をしてしまった俺は、そんな妄想をしてしまった自分が恥ずかしくて、堪らずかぶりを振った。
すると修平はクスッと笑いながら耳朶を噛み、更に妖艶に囁く。
「明日は休みだから、1日中ベッドで過ごそうか?」
それは1日中セックスしようって意味なわけで……。そんなの、絶対に無理だ。恥ずかしすぎる。
でも、俺が口を開こうとするとそれを阻止するかのように修平の指が俺の口を抑えた。
「無理って言っても駄目だから。明日は僕の誕生日なんだからね。なんなら……繋がったままカウントダウンでもする?」
にっこり微笑んでそんなことを言われて、さっき一瞬考えたことが声に出ていたのかと、焦って思わずジタバタすると修平は俺の髪をすくように撫でた。
「あれ、本気にした? それともその気だったわけ?」
「な、なわけあるかっ!」
修平はクスっと笑うと上半身の服を脱いで、はだけた俺のシャツも脱がせると俺に覆い被さってくる。
修平のネックレスが俺の肌に当たってヒヤッとして、それすらも気持ちよくて身動ぐと、熱っぽく濡れた瞳で真っ直ぐに見つめながら、また俺の髪を撫でた。
塾の修平ファンの女子中高生たちは修平のこんな熱い眼差しを知らないだろう……。
欲情しきったその目はいつもの涼しげな雰囲気とは打って変わって、いつもより黒目が色濃く大きく見える。
その目でじっと見つめられると、それだけで体が熱くなってしまうんだ。
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