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23.キミと甘いバースデー 11

自分が発してしまった言葉が頭の中で反響したと同時に恥ずかしくて堪らなくなって、修平の顔を見ると、修平は肩を震わせ笑いをこらえながら、さっきとは打って変わって素直に右手を差し出した。 「……ほんと、千秋って可愛いよね」 「うっせー、お前がさっさと出さないのが悪いんだ」 「そっか、左手は結婚指輪にとっておくのか。ほんと可愛い」 「うるせーよ! 何回も言うな! 笑うな!」 修平はクスクス笑いながら俺が指輪をはめてやるのをずっと眺めていた。 そしてぴったりとはまった指輪をまじまじとみている。 「あ、ピッタリ。どうして指のサイズわかったの?」 「そ、そんなん見たらわかるだろ」 当然というように返すと修平が俺のことを抱き寄せた。 「ありがとう。すごく嬉しいよ」 抱きしめる強さから喜びが伝わって俺まで嬉しくなる。 本当は指のサイズを測るのも結構苦労したんだ。 指輪をプレゼントしたいって思ったものの、サイズがわからなかったから寝ている間に糸で測ったんだけど、起きやしないかとヒヤヒヤしてそれだけで精神的に疲労した気がしたし、そもそも糸でサイズなんかわかるのかっていうのも心配だったけど、店員のお姉さんはその糸からサイズを割り出してくれてぴったりの指輪が買えたわけだ。 まじで店員の姉さんすごい! さすがプロ! 俺が心の中でガッツポーズをしていると、なぜか修平は何も言わずに立ち上がり、スタスタと俺の部屋へと入っていく。 「どうしたんだ?」 何があるのかと気になって俺もついていくと、部屋の真ん中くらいまで入って振り返った。 「で、千秋の指輪はどこにあるの?」 その言葉に思わず固まってしまう。 「え……な、なんで……」 なんで知ってるの? とか言いかけて慌てて口を塞ぐ。 でも……ニヤリと笑った修平はゆっくりと部屋の中を見回しはじめた。 「待て、待て! なんで俺のがあるって決め付けてんだよ!」 「指輪っていうのはペアリングって相場が決まってる」 「そ、それは修平の常識だろ? お、俺は違うんだからなっ!」 修平の腕を引き部屋の外へ追い出そうとしても、修平は出て行こうとしない。

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