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23.キミと甘いバースデー 16
修平は優しく微笑みながら俺の頬を撫でた。
「千秋にお願いがあるんだ」
「お願い?」
「誕生日だから、いい?」
「いいよ……」
改まって何か修平がお願いなんてしてきたことってあまり記憶になくて、何を言われるのかと少し身構えていると頬を撫でていた修平の親指が口の中に入り込んできた。
「え、何?」
すると修平は目を細める。
「舐めて……」
その目はとても熱を帯びていて、俺は訳がわからないまま唇を窄めると、修平は優しくも熱い眼差しのまま指の腹を舌に擦り付けてくる。
「んっ……」
思わず出てしまった甘い声に戸惑いながら修平の指を抜こうとするけれど、手のひらで顎を覆うようにされて抜けないまま、修平の指が俺の口内を撫でるように掻き回した。
「千秋の舌って柔らかくて気持ちいいね」
そして顎の下を不意にくすぐられ思わず身をよじると、妖艶に微笑んだ修平がそっと耳元で囁くように言ったんだ。
「千秋の舌で、僕の舐めてくれない?」
そして俺の手をそっと高ぶった自身に触れさせる。
「ふぇ……?」
指を咥えさせれたまま間抜けな返事をしてしまうと、修平はそっと指を抜いてクスクスと笑った。
そして優しく髪を梳きながら、啄ばむような軽いキスをする。
「千秋のその可愛い舌で僕の可愛がってくれない?」
そして色々と一気に理解できた俺は、体中の血液が顔に集まってきたんじゃないかってくらい顔が熱くなってしまった。
修平のそれを咥えたり舐めたりは何回だってあるけど、それは流れだったり、俺が強引にいったりで今まで修平に頼まれてしたことってなかったように思う。
「……して、欲しいの?」
「うん。して欲しい」
だから改まって言われると照れてしまうのだけど、修平にしてほしいって求められるのは嫌いじゃない。誕生日だからってわけじゃないけど、いつだって本当は修平が望むことならなんでもしてやりたいと思ってる。ただ、俺の天邪鬼な性格が素直にそうさせてくれないだけで。
俺は起き上がってソファに座る修平の足元にしゃがみ込んだ。
「俺、下手だよ」
「下手じゃないよ。千秋にそれされると気持ちいいよ」
もう、黙れ。って思いながら修平のズボンを下着ごと下ろしてうずくまり、それをゆっくりと口に含んだ。
そしてゆっくりと上下にしごきながら、舐め上げると頭上からは小さく呻くような声が聞こえた。
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