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23.キミと甘いバースデー 17

修平のこの時の声が結構好きだ。いつもはされてばかりなんだけど、この時ばかりは俺が修平を気持ちよくさせているんだって思えるから。だから、わずかに聞こえてくるくぐもった声を聞くとなんだかむず痒くなって、更に熱心に舐めてしまう。 修平のを裏筋から舐め上げてみたり、先の方を舌で舐めたりながら奥までグゥーと咥え込んでみたり。 唇で挟むようにして上下にしごいていると、唾液が垂れてきて、次第にぐちゃぐちゃと水音が響いてきた。 「千秋の舌、すごく気持ちいいよ……」 もっとして、とねだるように髪をすかれれば、また喉の奥まで咥えた。 そして、先端から滲む熱い粘液を舌で舐めとり、根元を揉みしだきながらすすると熱っぽい息が漏れる。 修平のに覆いかぶさりながら、張り詰めたそれをしゃぶっていると、不意にTシャツの襟ぐりの部分から修平が手を滑らせて、そこにある突起をなぞった。 「ん……んふ、ふぁ……」 突然の刺激に思わず口から離してしまって修平を睨むと、修平はクスクスと笑う。 「気持ちよかったから、つい触りたくなっちゃったんだ。ごめんね」 「急に触んな」 「ごめんごめん」 そう謝りながらにっこりと笑う修平を、跪きながら見上げた。 「修平……気持ちいい?」 やっぱり俺は下手だから、修平がしてくれてるみたいに上手くできないから、修平が気持ちいいかそれがとても気になってしまう。すると修平は微笑んだ。 そして、その目はいつも以上に熱く感じた。 「すごく気持ちいいよ」 すると修平は俺のことを抱き起こすと、手を引いて部屋へ入っていく。 そしてベッドに着くなり、組み敷かれてしまった。 「ま、待って、俺がするんだろ⁉︎」 「うん。もっとして欲しい。でもね……僕も千秋に触りたくなったなったんだよね」 ──その夜は、さっき食べたケーキみたいに甘い夜になった。 「あ、修平、……も、無理……んぁ」 「もう少し千秋に触らせてよ」 「あぁっ……あっ、も、あぁ、も…出な…あぁ……」 ギシギシとベッドが軋む音と、肌がぶつかる音に、打ち付けられるたびに響く水音。 さらに情けない俺の声。 修平の誕生日だからずっと起きとこうなんて思ってたのに、それどころじゃないくらい修平にしがみついていた記憶しかない。 俺は途中で寝ちゃって、っていうか、いつ寝たのかもあんまり覚えてないけど。 修平が目を細めて俺の髪を撫でながらそっとキスを落とし「ありがとう……」って呟いたのだけは覚えてる。 言葉を発するのもだるくて出来ない俺は、せめてと修平の体に手を回した……多分そこで眠ってしまったんだろうな……。 ────── ───…

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