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24.キスして酔わせて 2

すると修平が俺の耳元で妖艶に囁いた。 「今日はもうしないのかって残念だった?」 見透かしているかのようにクスッと悪戯っぽい笑みを浮かべる修平に、また俺は焦らなくてもいいのに焦ってしまう。 「……はぁ!? そ、そんなわけ……な、ないだろ!」 「でも、そんな顔してたよ?」 「してねぇし! つか、昨日散々シたじゃねぇか」 「したけどね……まだ足りないね。千秋もだろ?」 「お、俺は足りてる!」 焦って言い返すが、余裕顔の修平は俺のことを面白そうに疑った目で見ていた。 そして、そのままベッドに押し倒すようにして組み敷きながら、目を細めて俺を見下ろす。 その目は真っ直ぐに俺のことを見ていて、優しく髪をすきながら俺の耳をなぞり、思わず体がびくっと小さく震えると妖艶に微笑んだ。 「さっき、今日は1日中ベッドで過ごそうって言ってたのになんで!? って思っただろ?」 な、なんでバレてるの!? でも、ここで俺の思考がモロバレしてしまったら修平の思う壺だ。 だから俺は出来るだけ平静を保って言い返す。 「別に思ってねぇし。修平の行きたいとこに行けばいいじゃん!!」 すると修平はまたにっこりと微笑んだ。 「じゃあ、そうさせてもらうね」 すると修平はベッドから起き上がるわけでもなく、俺に擦り寄りながらシャツの中に手を忍ばせた。 「おいおいおい! どこか行くんじゃなかったのかよ」 「うん。いくよ」 「どこに!?」 すると修平は今までで一番色っぽい声を耳元で響かせた。 「僕は千秋のナカでイキたいな」 「………………」 え? ……えぇ? …………えぇぇぇぇ!? この人『行く』と『イク』って “いく” 違いなんだけど!! どこのエロオヤジだよ! クソ修平! 変態野郎がぁ! 焦ってじたばたと動いていると修平がそれを見てクスクスと笑う。 「焦った?」 「あ、焦ってねぇし」 「うそつけ」 そういって笑われたのにやさしく抱きしめられ、首筋にキスを落とされると流されそうで、このまま1日中でもいいかな……とか思いだしたそのとき。 ピンポーン インターホンの音が部屋に響き渡った。

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