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24.キスして酔わせて 16

俺の体に触れる修平の手が優しくそこを撫でる。 「ふっ……んっ……」 「そんなにシたいの?」 頷くと修平が目を細めた。 「酔ってるからかな? いつも以上に可愛いね」 やっぱり俺、酔ってるんだ。だからこんな恥ずかしいことも言えてしまうんだ。 可愛いって言われること自体普段はあんなに恥ずかしいのに、今は修平が可愛いって思ってくれるなら悪くないかもとか思ってしまうのも、きっと酔っているからだ。 そんな風に思いながら修平にキスをする。 角度を変えて何度も何度も。そして舌を割り入れると絡まってくるやわらかい感触に夢中になりながら、その舌を噛んだり吸ったりして、そして舌先が唾液の糸を引きながら離れると修平の顔を覗き込んだ。 「……しゅうへぇ、まだその気にならねぇ?」 「へぇ。その気にさせようと頑張ってるから、そんなに積極的だったんだね」 まじまじと言われるとなんかそれは妙に気恥ずかしくて修平の首に顔を埋めると、修平が腰をクイクイと振って俺の股間を刺激してきた。 「……んっ、…ッ……」 ゴリッと固い感触が当たって修平のも勃ってるんだって思うとドキドキが余計にひどくなってしまう。 「千秋は酒が入るとやらしい気分になっちゃうんだね」 俺の髪をすきながら、優しく耳を撫でられると体がびくっとしなった。 全部、酒のせいだ……。なんて頭の片隅では思うけど、修平に腰を押し付けられた今はもうエロいことしか考えられなくなってくる。 「しゅうへーも、もっと飲め」 「僕はもういいよ」 「だって、酔わなきゃ……エロいこと、してくれないんだろ……?」 そう言ってチューハイの入ったコップに手を伸ばそうとしたらその手を修平に取られて、そのまま深く唇を塞がれた。 「……ンッ、ん……ッ…ふぅ……」 ピチャピチャというお互いの舌が絡み合う音が部屋に響きわたる。体だけでなく頭の中まで痺れてしまうような甘いキスに全身の力も抜けてしまうみたいだ。 そんなキスが終わると、目を細めた修平が呟いた。 「酒なんかいらない。もう千秋に酔ってるから」 そう言うと立ち上がって俺のことを抱えあげた。

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