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24.キスして酔わせて 19
修平は笑いながら俺の髪をすいて目を細めた。
「なんで笑ってんだよ!」
「ごめんね。塾生たちに牽制してるの?」
「当たり前だ。修平の生徒だから嫉妬しないでやってるのに……空気読め! って感じだ」
頷きながら今度は自分の指輪もはずして左手につけ替えようとしたのだけど……。
俺は右と左の指のサイズが違うらしく関節部分に引っかかってなかなか入らない。
「なんで、俺の入らない……どうしよう。左手で買っておけばよかった」
若干涙目で落ち込んでいると、修平がその指輪を取ってまた俺の右手にはめた。
「千秋は右手にしといてよ」
「やだ……俺も、しゅうへいと一緒がいい……」
するとまた優しく微笑んだ修平は俺の左手を引き寄せてその薬指にキスをする。
「左手の指輪は僕に買わせてよ。僕が千秋に贈りたい。だから結婚するまで、勿体無いから取っといて」
そう言いながら微笑む修平はいつも以上に格好良く見えて、そんな風にいわれたらさっきまで落ち込んでいたはずなのに一気に嬉しさで胸がいっぱいになる。
「……すき、すき、修平……」
「僕も好きだよ」
「……なぁ、今すぐ……ッ結婚して……」
「大学卒業したらね」
「ヤだ……っ、んぁッ……今がいいッ…っ…あっ」
「心配しなくても、僕も千秋が好きだよ。どんな千秋も、大好き」
ゆっくりと突き上げられながら、耳元で心地よく響く声にゾクゾクして、また俺の後孔がぎゅっと締まったのがわかった。
そうなるとまた我慢できなくなってきて、俺も腰を揺らすけど足りなくなる。
もっともっと奥の方を修平の熱いので掻き回して欲しい。そう思ったら修平を引き寄せてキスしてた。
「しゅうへぇ、お願い……もっと…奥まで突いて」
たまらずおねだりすると、修平はまた驚いた顔をしたけどすぐに目を細めて。
「今日の千秋には敵わないな」
そう言って再開された激しい突き上げに、また俺は呆気なく白濁を放ったんだ…───。
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───…
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