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第25章 念ずれば福を呼ぶ⁉︎ 1

──次の日、目覚まし時計の音で目が覚める。 うるさく鳴り続ける目覚ましを止めて、まだしっかりと開かない目を擦りながら開けると、目の前には修平の寝顔があった。 まだ、修平寝てるんだ……珍しいな。 つか、昨日は何時に寝たん…だっ…け………………………………………………!? ────!?!?!?!? ……おい、おい、おい、おい。 待て、待て、待て、待て。 昨日、俺……なんか……超ハズカシイことを言った気がしてならないんだが。 ゆ、夢か? 幻か? いいや! 夢だ! きっと夢だ! 俺があんなこと口走るなんてありえない。 『……なぁ、今すぐ…ッ結婚して……』 うわあぁぁぁぁぁ!! 『しゅうへぇ、お願い……もっと……奥まで突いて』 ぬおぉぉぉぉぉぉ!! 無い無い! 絶対に無い! 昨日はヤッてない! そうだ、俺はヤッてない! ……でも、俺裸だし。修平も裸だし。 やっぱり現実なのか? いや、昨日は暑かったから脱いで寝ただけだ。そうだ! だから、俺はヤッてないんだ! とりあえず自分を落ち着かせるために顔を洗おうと思って、修平を起こさないようにベッドから降りようとするが……。 「うわっ」 床に足を下ろして立ち上がろうとした瞬間、ベショッと車に引かれた蛙のように床に転がってしまった。 こ、腰が立たねぇ……。 これは昨日死ぬほどヤッたからというのを物語っているわけで……。 そうなると、昨日俺が言いまくった恥ずかしい言葉の数々は、やっぱり現実なんですかー!!!! あぁ……俺、今なら恥ずかしすぎて軽く死ねる気がする。 頭を抱えながら転がっていたが、いつまでもこんな所ににうずくまってもいられないので、修平が起きる前にとりあえず部屋を出ようとモソモソ動き始めると後ろから声がした。 「おはよう。何してんの?」 「……ほ、匍匐前進の練習」 「自衛隊にでも入るわけ?」 振り向かなくたって、修平が今笑いを堪えていることくらいわかる。 くそー、ほとんどお前のせいのくせに!

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