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25.念ずれば福を呼ぶ⁉︎ 20

航が言った瞬間「え?」っと言う声が僅かに聞こえ、一瞬修平の動きが止まった。 やばい! もしかしなくとも、修平は俺と航で行くと思っているかもしれない。 誤解させる前にこの宿泊券の説明をしなければと思った。 「この宿泊券な、4名招待なんだって。で、俺と修平と航と……あと1人誰か誘って行こうって話になってるんだけど」 そう言うと途端に修平の顔が柔らかくなる。 「そういうことか。いつに行くの?」 「有効期限は来月のここからここの間」 この宿泊券には有効期限が決まっているので、券に書かれた日にちをカレンダーで示した。 「来月のここら辺だったら、僕は大丈夫だけど」 「あ、オレもその辺大丈夫!」 「俺も」 案外日にちはあっさり決まったので、あとは残り1人を誰にするかを考えることになった。 「誰にする?」 「オレは誰でも仲良くなれるから2人の友達にしたらいいよ」 航がそういうので俺や修平の共通の友達を考えた。 内川? ……いや、こっちまで来させるだけでも遠いよな。 じゃあ、大学の友達? ……俺と修平共通の……んー……。 大学が違うから顔なじみ程度なら数人知ってるけど、旅行に行くくらいとなると限られてきてしまう。 かと言ってせっかく4人招待の券なのに3人で行くのも勿体無い気もするし。 暫く考えていると、1人の顔が思い浮かんだ。 でも、できるならばこいつは避けたいところだけど……修平との共通の友人と言って思い当たるのはコイツしかいない。 「なぁ、修平。……東海道とかは?」 俺が“東海道”と呼ぶそいつは修平と同じ大学に通っていて、たぶん修平と一番仲がいいやつ。 俺も何回も会ったことあるし、修平と3人で飯とかも何回か行ってて面識もある。 実は顔が少し苦手だったりするんだけど(ついでに言えば性格も)、共通の友達ってあいつくらいだし、あいつが行けたらいいんじゃないかと思って提案してみた。 「なんか新幹線みたいな名前だな」 と航が楽しそうに言う横で、修平はにっこり笑いながら紅茶を飲んだ。 「あいつならいいかもね。あと何回も言ってるけど、東海道じゃないからね。東海林(しょうじ)だからね」 「はいはい。ショージ! ショージ!」 「何? そいつ外人?」 修平は航が言った言葉を微笑んだままスルーするとスマホを取り出した。 「……とにかく東海林に聞いてみるから」 そう言って修平が電話をかけると東海林もその日は大丈夫ということで、4人で旅行に行くことが決まったのだった。

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