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残酷絵巻、はじまりはじまり・・・5

 僕は笑って、そこを探る指を深くした。  淡い快感は感じるようになったらしく、ガキは喘いだ。  もう、こんなになっているのに、自分が雌じゃないと思ってる。  まだ分かってない。  教えてやらなきゃ。  自分は穴だってこと。  僕は指を動かす。  小さな吐息をこぼす、ガキは本当に可愛い。  そのポイントさえ見つけた。  指でこする。  ビクン、  ガキの身体がはねた。  「なっ!!」  突然の快感にガキは驚いていた。    こんなの快感は知らないだろうな、がむしゃらなオナニーしかしたことないんだろう。  もう一度こすってやる。  ガキは意味のない言葉を叫び、身体を震わせた。  ガキのモノが白濁を吐き出す。   「早いね」  僕が囁くと、またガキが真っ赤になった。  「やっぱり、オマエ、可愛い」  キスしてやる。  ちゃんと舌を返してくる。  多分、無意識だ 。もう身体で覚えている。  学習している。  僕は嬉しい。  ガキは穴で、気持ち良くなれることが分かってきた。  もう 、身体に余計な力は入らない。  指を増やしながら、解していく。  ああ、早く入れたい。  僕だって、本当は余裕がない。  生きている人間とのセックス自体久しぶりなのに、こんな楽しめる相手としてるなんて。  余裕なんてないよ。  僕はガキを四つん這いにさせた。  最初はこの方が受け入れやすいからだ。  もう、三本に増やした指で穴の中を回してやれば、ガキは声を上げて悶えるようになっていた。  「入れるよ?」  僕はガキの背中に抱きつき、囁いた。  ガキが期待からなのか、恐怖からなのか震えた。  ガキの胸に手を当てた。  心臓の鼓動が速いのがわかる。  「ドキドキしてるね、僕もだよ」  僕は胸を押し付けた。  鼓動が伝わったかは分からない。  僕は身体を起こし、ガキの腰を掴んで、ゆっくりとそこに入っていった。  ガキは上手に力を抜くことを覚えていた。  思っていた以上にすんなり入った。  ガキが呻く。  僕も呻いた。  「オマエ、スゴくいい」   僕は思わず呟いた。  いい穴だ。  まだきつすぎるけど、なれれば丁度良くなるだろう。  何も考えず、動きそうになったが、丁寧に動かすことにした。  ゆっくりと動く。  いい、スゴくいい。  僕は呻いた。  ガキがコンクリートの上で爪を立てて耐えていた。  まだ、受け入れられないのだ。  男を受け入れ、喘ぐ自分を。   コイツの中ではそうするのは自分だったはずだから。  もう、コイツは出来上がってるのに。  僕専用の穴に。  僕はガキの好きな場所を 、僕のモノでこすってやった。  ガキの身体が反る。   声をあげた。  射精したのがわかる。   崩れ落ちた身体を支えながら、腰をさらに奥へと打ちつける。   奥へ、もっと奥へ。  気持ちいい、楽しい。   「いいだろ?」  僕はガキに尋ねる。  ガキは言葉にならない声をあげる。  「イイって言えよ」   僕はゆっくりまわしてやる。  ガキが腰をふりながら、叫び声をあげた。   自分で動くことまで、覚えてる。  すごい、予想以上だ。  「ほら、言えよ」  腰を打ちつけた。  ガキの泣き顔が見えた。  可愛い。  ぐずぐずに溶けてしまってる。  何度も腰を打ちつけたら、零れるのは声。  「イイ、気持ち、い、い・・・」  ガキは認めた。  これで、お勉強は終了。  コイツは、これが気持ちいいことがわかった。  後は。  僕は、我慢を止めて、手加減無しでその穴を楽しむことにした。  「嘘、だろ」  「そんな、・・・」  「いい、ああ、深、い」  ガキはいろんな声をあげるのも楽しかった。  何度も放った。  ガキは最後には出さずにイくことまで覚えていた。  背後からだけではなく、前からも、肩に脚を担いでも、横向にしても、楽しんだ。  上に乗せて自分で動かさせるのは、また次にしよう。  さすがに、つかれた。  抜け殻みたいになったガキを抱きしめて背中を撫でてやる  可愛い。  僕の穴。  やはり、死体とするよりははるかにいい。  穴の具合も反応も。  何より、死体の横でこれだけ乱れられるってことが一番大事だ。  こんなのは、もう二度と手に入らないかもしれない。  大事だ。  大事にしよう。  クールな感じのこの顔が、上気させ、やらしいヤられる側の顔になるのは、思っていた以上に良かった。  薄い唇にキスしてやる。  「僕のだ」  僕は楽しくなった。  家に連れ帰ったら、またしたくなるかもしれない。  これからは毎日できる。  さて、と。  僕はそっとガキをコンクリートの上に寝かせると、脱ぎ捨てたジャケットから携帯を取り出した。   電話する。  今日は後始末をしてもらおう。  疲れたし。  「もしもし、僕だけど、迎えにきてよ。ついでに着替え余分に持ってきて」  僕は電話の向こうに言った。  そして、右手を刀に変えた。  そして、死体に近寄り、髪をつかんで首を斬りとった。  首にキスして、囁いた。  「あんたが悪かったわけじゃないんだよ?あんたも良かった。死んでるわりには」  そして、投げ捨てた。  ガキの側に行き、その髪を撫でた。    もう、死体としなくてもいいことが嬉しくて。

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