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捕食者3

 ガキがかわいい。  ホント、かわいい。  ホント、どうしてやろうか。   僕を抱くって?  デカく強くなって、僕を抱くって?  別に僕は女の代わりに男を抱いているわけじゃないし、元々、好みとしてはガキは幼すぎる位だから、デカくなろうが全然構わず、というか、むしろ、そっちのがいいんだけど。  熊みたいになってしまったらアレだけど、それでも、コイツだったら抱ける気がしてきたぞ。  僕は誰かと暮らしたことがない。    思い出したくないガキの頃は別だが、こうやって、ずっと一緒に誰かといて、いつも同じ家にいて。   こうやって、同じベッドで抱き合って。  そんなこと、したことなかった。  毎日変わる部屋と、いつも違う人の肌。  そんな毎日が、今は遠い。  「抱けるものなら、僕を抱いてみろよ」  僕はガキに囁く。  でも、今お前を抱いてるのは僕だ。  優しく動く。  ゆっくりゆっくり。   「もう、許して」  ガキがあえぐ。  涙がこぼれている。  緩やかな快感が終わらないのは苦しいのだ。  自分から動こうのするのを押さえつける。  「だめ」  僕はガキの泣き顔を楽しむ。  背を撫でてなだめる。  実はこれは結構、僕にもツライ。  何時間も硬さを保つ程度にしか動かさないで入れっぱなしで繋がるのだから。  でも、もうすぐ、溶けるような快感がガキにも僕にも生まれるようになる。  溶け合いたい。  波のような快感が来る。   ガキが溶ける。  波に攫われ、ゆっくり押し上げられるような快感に飲まれる。    それが 、穴を通して僕に伝わってくる。   僕も射精もしないのに、絶頂を味わう。  コレ は誰ともしたことがなかった。  知識としては知っていた。  寝物語に、沢山抱いた男の、誰かが教えてくれた。  自分でも調べてみた。  条件が難しくて、興味があったが諦めていた。  セックスは脳でする。  それは分かっていた。  でも、コレはどちらの一方的な行為や感情だけでは出来ないと言うことが分かっていたから。  ガキとなら出来る。    だって、ガキは僕に夢中だから。  それに、僕も。  「溺れる」  ガキか快感に喘ぐ。  「ああ、溺れちゃえよ」  僕も 、溶けながら囁く。  下半身から溶けて繋がっていくような快楽。  「ホントに溶けてしまえば、いいのにな」  混ざりあってしまいたい。  そう思った。  僕はガキの背を撫でた。  波がさり、また柔らかな快感を耐える。  むずかるガキの背を撫でながら僕も耐える。  ゆっくり、ゆっくりと揺する。  「あんたに夢中なんだ」  ガキが囁いた。  「知ってる」  僕はガキの涙を拭う。  「僕も、お前に夢中だよ・・・それは知ってる?」  僕の囁きがガキに届いたかどうか。  次の波にガキがさらわれたからだ。  そして、僕も。  長い長い絶頂。  ガキの背がしなり、喉が反らされる。   僕も射精した。  長い長い絶頂だった。  ずっとこうしていたかった。  抜かないで抱きしめてた。  息を荒げるガキが可愛くて。  何度も唇を落として、そうしているうちにまた硬くなってきて。  「もう、ムリ・・・」  ガキが泣いたけど、その泣き顔でまたデカくなってきて。  「ウソだ・・・」  ガキが呻いた。  「次は違うやり方でしようか」  僕は笑った。  だって可愛いから仕方ない。  「もう、許して」  ガキが本気で悲鳴をあげた。    「ダーメ」  僕は笑った。可愛いのが悪い。  舌舐めずりしながら、ガキの脚を押し広げ、動ける体勢を作った時だった。  ベッドサイドの携帯がなった。  無視して動いていても、鳴り続けた。  畜生。  邪魔しやがって。  

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