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怪力惨殺3

 長い責め苦が終わった。  巨大なものを引き抜かれる。  背中にのしかかっていた、大きな身体が離れた。  ボクはやっと息ができた。  でも、そう、昨日よりは辛くはなくなってきている。  肩で息をして、涙が流れるままにする。  もう、どうでもいい。  アイツの大きな指がボクの肩に触れた。  恐怖で身体が震える。    また、また始まるのか。  躊躇いがちに指が肩から首をなで、ボクの頬に触れた。  頬を指がなぞる。  涙を拭われているのがわかるまでにしばらくかかった。  「おれのはデカいから・・・辛いよな」  深い低音の声が言った。  まともに男の声を聞いたのは、初めてだった。  セックスの時の唸り声や獣じみた声だけだ。  男にここに連れて来られて、一週間?ひと月?  朝出て行く男。  昼間はただひたすら眠り、夜抱かれるだけの日々。もう、時間の感覚もない。  「・・・すまない」  男は遠慮がちに髪を撫でていた。  ボクは怖かったけれど、顔を上げた。  男がどんな顔しているのか見たかったのだ。  セックスの時の男は飢えたような顔で、ボクを貪りにきていて、怖かった。  また殺されるんじゃないかと思って。  手足を折られながら抱かれたあの最初の晩を、ボクは忘れられない。  顔を上げたボクに見えたのは、やはり無表情な男の顔で、でも、そのグレーがかった不思議な瞳には狂気は見えず、静けさがあった。     「・・・オレは、わからなくて・・・」  男はつぶやいた。  男の手が、ボクの穴をなでた。    精液がこぼれるそこを男はそっとなでた。  「痛むか?」  男は尋ねた。  今更。  もう、やっと慣れた。  でも、どう答えればいいかわからなくて黙っていた。  「 ・・・」  男は黙っていた。何か考えているようだった。  突然、男はボクの尻に顔をうずめた。  「何を」  ボクは怯えた。  熱く濡れた何かが、ボクのそこの襞をねぶりはじめた。  それが舌だと気付くのにはしばらくかかった。  この男が愛撫らしい愛撫をしたことはなかった。  最近やっと入れる前に、指でほぐすようになった位だし、突っ込まれて、ただ耐えるボクの前を扱いたことがあるくらいだった。    おかげでボクはこれで耐えられることを知り、そこからは自分で扱いて、苦痛を耐えてきたのに。  だから、こんなことをされたことはなかった。  精液がこぼれるそこを、男は舐めはじめた。  傷をなめるように優しく。  丹念に。  ボクは羞恥で真っ赤になる。  犯されるのには慣れた。  でも、これはコレは。  こんな風にされたら・・・。  「・・・あ 、いや・・」  ボクはおもわず 、声を上げた。  腰が揺れてしまった。  熱が股間に溜まっていく。  熱い男の舌が襞を執拗に舐める度に。  「勃ってる。・・・きもちいいのか」  男に尋ねられた。  そんなこと答えられない。  黙って首を振れば、さらに執拗にそこを舐められた。  「・・ああ、ダメ、嫌だぁ・・」  舌の感触が。生々しい感触が。  声が思わず出た。  ボクはシーツを掴んで堪える  男の指がボクの勃ったモノを掴んだ。  その指の怖さを知っているボクは恐怖に身体を固めた。  引きちぎられるかと思ったのだ。  指は思いもよらない程、優しく動いた。  後ろを舐められ、前を扱かれ。    そこには痛みなどなく、柔らかな快感だけで。  そんなモノなど与えられたことがなかったから。  ボクは声を上げて射精した。  ボクは恐怖と痛みから逃げる以外の射精を久しぶりにした。  「気持ち良かったな?」  深い低音が響いた。  確かめるように。  そっと、抱きしめられてた。  身体をひっくり返され、男の胸に顔がある。  厚い、そんな言葉では表現できない男の身体。  この巨大な身体の怖さをボクは知っている。  男に抱かれたら、まるでボクは子供のようだ。  そりゃ、決して背が高い方ではないけれど。  男のモノが勃起しているのが解って、ボクは身体を強ばらせる。  男が苦笑した。  「今日はもう入れない」    優しく背を撫でられた。  どういうつもりだろ。  ボクは何が始まるのかがわからなくて怖かった          

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