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情交哀夜2

 そのまま、ぶちこまれると思っていたのに、ボクをのせたまま、男は身体を起こした。  ボクの尻の後ろに 、凶悪にそそり立った男のモノがあたっていて怖い。  ボクを抱きかかえたまま、ボクの胸に男は唇を落とした。  乳首に男の分厚い唇が触れた。  「何?」  ボクは分からない、そんなとこどうするつもりなんた。  ボクは女の子じゃない。   そんなとこ。   「ここでも、気持ち良くなるらしい」  男がそこに優しくキスしながら、囁いた。  まさか、と思った。  優しく唇が乳首に何度も触れる。  優しい感覚。  「ん」  ボクは吐息をもらす。  淡い快感。  苦痛を耐え続けていたボクは、わずかな快感でも追ってしまう身体になってしまっていた。  男が微笑む。  今度は吸われた。   「は、ん」  声が出てしまった。  男がそこを舐め始めた。  舐めていない側の乳首を指で撫で潰される。  「ああ」   ボクは背をそらす。    そこから生まれる感覚から逃げるように。  「気持ちいいか?」  男は耳元で囁く。  深い低い声が耳を犯し、ボクはそれにも反応し身体を震わした。  「言ってくれ」  男は今度は乳首を甘く噛んだ。  ボクは白状する。  「気持ち、いい」  ボクは喘いだ。こんなところが気持ちいいなんて。  吸って、噛まれた。   舌で転がされた。   ボクは身体をよじった。  快感が怖いと言うことを初めて知った。  苦痛には慣れる。  耐えられるようになる。  でもコレは・・・コレは。  男が嬉しそうだった。  意味がわからなかった。  散々ひどいことしてきたのに。  でも、いまでは男は入れることさえ我慢することだってあった。  穴を舐めたあの日から2日ぐらいは入れずに、ボクの手でしごかせてて出して我慢していた。   ボクにさせるのはそれはそれで気にいったらしく、良くさせるようになったけれど。 「最初に、酷くしてしまうと、良くなくなってしまうって。オレ酷いどころか、お前殺しかけたし」  男が何か呟いていたかボクは、乳首を弄りながら、穴に指まで入れられて、ワケがわからなくなっていたので良く聞こえない。  「オレ、したことなかったから。オレ、誰も触ったことなかったから。触りたいとも思ったこと、なかったから、何も知らなくて。殺してる時は頭おかしいし、お前に初めて触った時も、おかしくなってて」  男が譫言のように囁く。  分からない、気持ちいい。  胸と穴のそこを同時に弄られたら、ボクは身体を震わせながら声をあげ射精した。  「お前に酷いことなんて、するつもりなんてなかったんだ。今は、ちゃんと男の抱き方、教えてもらったから、これからはちゃんとするから、気持ち良くするから・・・」  男はボクをベッドの上で四つん這いにさせながら言った。  ボクは慣れない快感の後で男が言っていることが良くわからない。  でも、男が腰を掴めば、もう何をされるのかがわかっていた。  ゆっくりと男が入ってくる。  この質量だけは慣れない。  それでも、身体は受入れる準備ができていたし、男のデカサももう大丈夫。  悲しいことにボクのそこは散々やられて拡張済みだ。  ボクは息を吐きながら耐えた。  男はゆっくり動かす。  ボクが反応したその部分を、それでこすり始めた。  「ああ、いい」  ボクは思わず声をあげた。  その途端そこを執拗にこすられた。  ボクは背中を反らす。  「勃ってる」  嬉しそうに男が言った。  確かに、ボクのそこは触ってないのに立ち上がっていた。  「奥もいいところがあるらしい」  男は囁き、奥を突いた。  男は本当にデカいので、本当に奥まで入ってくる。  息を吐き耐えた。  男に対する拒否がなくなってくれば、身体は楽に男を受け入れている。  リラックスすれば、前ほどつらくは・・・。 そう。 与えられたのは苦痛じゃなかった。  男に奥を突かれた時、今まで知らなかった感覚が生まれた。  何、コレ。    頭が焼かれた。  「コレ、何、ダメ!」    ボクは喚いた。  ボクは射精していた。  射精とは別の快感もあった。   ボクは中で感じていた。  女の子みたいに。  それが怖くて怖くて、ボクは泣き叫んだ。  怖いくらい良かったのだ。  ボクの身体はどうなってしまったんだ。  ボクはシーツの上に崩れ落ちた。   男がは腰をつかんで腰を動かし続ける。  「気持ちいいんだな」   嬉しそうな男の声。  「オレも気持ちいい」  男がボクの髪を撫でながら言った。   そこからはなすがままだった。  どこをこすられても気持ち良かった。  男のデカさが気持ち良かった。  奥を叩きつけて欲しかった。  「離さないからな」  男が呻いた。  「逃がしてなんかやらない」  男はボクの中に放ち、そこからまた動き出した。  苦痛に耐えることと、終わらない快楽に耐えるこ は似ていることをボクは知ることになった。    

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