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従属者4
男はボクの身体に体重をかけないように、慎重に動く。
乳首を口に含まれる。
男はここがすっかり気に入ってしまって、弄りたがる。
男の厚みのある唇がそこを音を立てて吸い上げる。
「ん」
ボクは声を上げる。
気持ちいい。
毎日そうされるから、乳首がいやらしく腫れ上がったままになって、色も形もヤらしくなってしまって。
もう、女の子みたいにそこで感じてしまう。
噛まれる。
甘く。
男に噛まれると、本当に噛みきられるのではという恐怖と快感がまざって、めちゃくちゃ感じてしまう
「それ、ダメ、ああ」
ボクは首を振る
身体が反り返り、つま先が立ち上がってしまう。
立ち上がってしまうのはつま先だけじゃなくて・・・。
男が嬉しそうに笑う。
ボクのが立ち上がったから。
「気持ちいいんだ」
男は優しく立ち上がったボクのものを扱きながら言った。
そして、乳首も口で弄る。
「イって、気持ち良くなれよ」
囁かれた。
その声の低さが深さ 、ボクの耳を犯した。
「やあ、ああ、ダメ・・・」
ボクは声を上げてしまう。
こんな身体になるなんて。
オナニーすらろくにしたことなかったのに。
触られるのが気持ちいい。
欲望にたぎった男のグレイの瞳が怖いけれど、もう、その指が優しいことは身体が覚えていて。
男の手に、自分のモノをこすりつけるように腰が動き、胸を舐める男の頭を手が胸に押し付けている。
これじゃ、もっとして欲しいみたいで、いや、してほしくて。
浅ましくて、気持ち良くて。
「こんなの、ボクじゃない・・・」
ボクは怖くなって泣いた。
男の舌に胸で喘がされながら。
「違、う、ああ一一!」
ボクは男の手の中に白濁を吐き出していた。
「すごく出た」
男は囁く。
ボクはいたたまれなくて、泣く。
男が手についた精液をいやらしくなめとった。
可愛い、そうささやかれる。
「オレのも、して」
男はベッドに胡座をかき、立ち上がったものにボクの顔を近づける。
それはあまりにも大きくて、引き裂かれたことのある身としては、恐怖を感じてしまう。
ボクは口に入るだけを含み、そこを舐める。
やり方はわからないけれど、そこをそうしてしていると、男が本当に嬉しそうだから。
手も使う。
男の息が荒くなる。
男はボクの穴をいじっている。
ローションで濡らし、指でかき混ぜる。
丹念に、丁寧に。
良いところをその大きな長い指がこする。
もう、本当に気持ちいい。
ここが気持ちいいなんて。
あんなに苦しいだけだったのに。
今では、正直、前で射精するより、ここでイくことが好きになってきている。
でも、男がそんなに弄るから、ボクは男のモノをちゃんと舐めたり出来なくなってきて、男じゃなくて、ボクがイかされてしまっていて。
でも、男はそんなボクを笑って見ていて。
「入れるぞ」
座ったまま男のモノへ、腰をゆっくりと下ろされていった。
本当にデカい男のモノは入れる時だけは今でも怖い。
ゆっくり、腰を支えられて入れられる。
先端が入ってしまえば大丈夫、ああ、入っていく。
深い、深い、どこまでも入る。
ボクは入れられるだけでも声を上げ続けた。
巨大な男のモノは、慣れるまではツライだけだった。
今では、こんなデカいモノに慣らされてしまって。 ボクはどうなってしまうんだろう。
もう女の子としても満足出来ないだろうし、男以外の誰としてもこうはならないんじゃないか、
男以外としても、もうダメな身体にされてしまったのか、と怖くなるほど、いい。
男は全部入るまで辛抱強く耐えた。
ボクのために。
「オレも気持ちいい。好きだ。好きだ。好きだ。」
そう呻くようにささやかれた。
ボクはボクは、何をこの人に言ってあげればいいんだろう、
あげられる言葉がなかった。
泣きたくなって、男の首に手をまわしてすがりつくことしか出来なかった。
男が動きはじめた。
こうなると優しさは消えて、剥き出しの欲望のまま男は動く。
それが今では良かった。
みっちりと押し広げられ、巨大なモノでこすられるのは、今では快感になっていた。
ボクも獣みたいになる。
自分から腰を動かし、男を少しでも余計に感じようとする。
声を上げる。
男も吠えた。
「酷くして」
ボクは叫ぶ。
打ちつけられる。
衝撃は壊れそうな快感をくれる。
苦痛ギリギリの快楽。
涎が零れて、悲鳴なのか嬌声なのかわからない声が出る。
こんなのは男としか出来ないことを、ボクは知っている。
一つ間違えば貫き殺されるような快楽。
深い、どこまでも深く入って来る。
立ち上がったボクのモノは精液をだらだらと、垂れ流しつづけている。
「・・・離さない」
男が低く呻いた。
ボクは男にすがる。今だけはすがる。
何もかも忘れてしまうような快感にボクは逃げ出した。
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