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夜会2
その間、アレクは無表情でルースの身体への愛撫を続けている。
「んぁ……アレク……そこ、もっと強くっ」
サラサラの手袋で胸の突起に触れられて身体を強ばらせる。でも直に触れていない事もあり物足りないのだと言う。
「ルース様は、抓られるのと擦られるのどっちがお好みですか?」
「んぅ……どっちも……」
「おやおや、欲張りなんですね」
さっきまであまり乗り気では無かったアレクもルースの声が甲高くなるに連れて無表情に変わりはないが、どうやら気分が乗ってきた様だ。
「私に胸の突起を弄ばれてはしたない声を上げてしまうほど燻っておられたのですか?」
「んやぁっ、ちがっ……」
「ならば、見られて感じていると言った所でしょうか」
「ふぁっ……んんっ」
口を閉じるも思わず声が漏れ出る程にルースは感じていた。
「ほら、もっと脚を開いて……あの方達に見てもらいましょうね……ルース様のはしたない姿を……」
低く耳元で囁くき耳たぶを甘噛みする。その後耳の中をなぞるように舌を這わせて、胸への刺激を強める。
ルースはおずおずと脚を開いて腰を少し突き出す。
「おやおや、そんなはしたない姿……おや?」
アレクがふとルースの足の間を見ると、勃起したペニス。小ぶりだが、形も色も綺麗なルースのソレは本体の威勢とは違い、健気に震えている。
「おや……?もう濡れていらっしゃいますね」
ルースのソレは先端から既に蜜を垂らし、金色の切りそろえられた下生えをしっとりと濡らし始めていた。
「うる、さい……そんな、子供をあやすような触れ方で……誰が感じるかっ」
「ならば、これでどうです?」
爪の先で胸の突起を弾く。アレクは白い布手袋をしていた。それを外すこと無くつねったり、擦ったりする。素手とは違うその感触に、ルースの身体に快感が駆け抜ける。そのまま何度も捏ねくり回すと乳首は紅くぷっくりと腫れ上がった。
「く……ふっ……」
「赤く熟れて美味しそうに育ちましたね」
では、反対もと言うようにもう片方の乳首も同じように刺激を始める。
みるみるうちに両方の突起は肥大し、芯を持たせた。両方の突起を少し強い力でつねり上げられるとルースの背中が仰け反った。
「いった……」
「おや、少し痛い方が気持ち良いのでは?」
「そ、んなわけ……んぁうっ……」
クリクリと指先でこねくり回され腰が浮いてしまう。口調こそこんな感じだが、明らかにルースのは快感の波に溺れつつあった。
「……貴方は、本当に快楽に弱い身体をしてらっしゃいますね……見てください……ここ、触れてもいないのに、もうこんなに泣き濡らして。みっともないお身体ですね……ほら、みんなが貴方の痴態を見ていますよ」
わざわざ長ったらしく説明をするアレク。さっきからアレクの陰部は直接的な刺激が無いにも関わらず、痛いくらいに張り詰めていた。しかもカウパー液を溢れさせている。
霞んだ目で使用人達の方見るとその視線は明らかにルースに向けられていた。そのことに気がついたルースはもっと自分を見ろと言うように声を上げた。
使用人達は各々、息を飲み込む者、唾を飲み込む者、男性に至ってはズボンの前部分を膨らませている者もいた。それに気がついたルースはまた妖艶に笑い、わざとらしい程の甘い声を上げた。
「んぁぁぅ……アレクっ……もっと、もっとだ……」
ルースは己のソレを自分の手で扱きながら言った。カウパー液が竿全体に伝っているせいか滑りが良く、擦れる度にクチュクチュと音を響かせている。
頃合を見計らい、アレクは手袋の中指当たりを噛んで引き抜いたかと思うと素手でルースの後孔を撫でた。そこはルースのカウパー液が伝ったようで、しっとり濡れそぼっている。
暫くはやんわりと触れる程度だったが物欲しそうに伸縮を繰り返す後孔にアレクはゆっくりと指を押し込んだ。
「かはっ……そ、んないきなり……」
少しの圧迫感に思わず息を詰めるルース。
「何をおっしゃいます、こんなに孔をひくつかせているのに……それに、ほら……どんどん飲み込んで行きますよ」
ルースの後孔はいとも容易くアレクの指を根元まで咥え込んでしまう。
「こんなに、私の指を締め付けて……そんなに欲しかったんですか?」
「うる、さい……そんなわけ、ないっ」
「強がりな物言いですね、ですが……こちらは大変素直なようですが」
アレクは挿入した指を掻き回すように動かす。刺激に合わせて甘く締め付けてくるのは快感の証だとでも言うようにルースの身体はその指の動きに反応をする。
「んあっ……はぁっ……」
「もう一本、増やしますよ」
片足は後ろから腕を通され膝を立たせられているせいか指が挿入されている様が使用人達に晒される。
乱暴かと思う指の動きだったが、その実ピンポイントでルースの弱い所を押しつぶす。なおかつ傷がつかないよう指の腹で着実に攻めている。
「ルース様……。あんなにアソコが広がるなんて……」
「なんてはしたないお姿……でも目が離せないわ……」
「俺、まじやばい、かも」
使用人達は思ったことをつい口にしてしまう。
「ア、レク……そろそろっ、……イカせろ……」
後ろへの刺激ではどうしても達するまでにはたどり着けなくて、もどかしいらしい。燻る熱を放出したくて、ルースは命令を下した。
「お前たちも、俺がイクところを見ていろ……いいなっ……」
「……はい」
「わかり、ました……」
使用人達は各々が頷いた。それを確認したルースは再度アレクを見上げる。
「アレク……早くっ……」
「……っ、イエス……マイロード」
ルースの太ももを持ち上げていた腕を引き抜き、勃ちあがったルースのペニスに手袋をしたままの手で握り、扱きあげる。ルースは何故か手袋で陰部を擦られるのがたまらなく好きだった。
支えをなくした膝はだらしなく開き、まるで開脚をしているかのようだった。
アレクの手袋にじんわりと染みるルースの先走りも少しだけ暖かく感じた。そのまま先端に向けて何度も上下に擦り上げる。絶妙な力加減で握られ刺激を与えてくるその手に思わず身を任せたくなってしまう。
だが、ルースは誰かに先導される事がこの上なく嫌いだ。それは相手が誰でも同じで、自分中心に全てが動くのが理想だった。
だから例えどんなにアレクの愛撫が気持ちよくともそれに呑まれる事だけはしない。
「こんなっ、ものか……ただ擦るだけじゃ俺は満足などしない、からな……」
支配されてしまいそうきなる自分を隠そうとすればする程、ルースの口数は増えた。
「ルース様は我慢強いですね……」
アレク自身もズボンの前部分が張り詰めて窮屈さを感じる。だが、触れていいのはルースの身体のみ、己の欲望を慰めるのは主の許しが出るまで我慢しなければならない。
「はんっ、馬鹿の一つ覚えと言うのは、まさにこの事だ、な……他に触れる事は出来ないのかっ」
ルースは更に快感を求めるように言った。
「でしたら、コチラもご一緒にしてよろしいのですね?」
先程までいじっていた胸に再度手を伸ばし、今度は押しつぶすようにしてグリグリと抉ってみせる。
「ふぁっ……い、いぞ……アレク……その、調子だ……はぁっ……」
胸と陰部、両方を一緒くたに攻められ流石のルースも堪らないようだった。アレクは主の望むままに、強弱を付けながらゆっくりねっとりと攻め続けた。
「はぁっ……んぁっ、イ、く……ぁぅっーー」
椅子に座ったまま腰を大きく震わせながらアレクは射精した。出した精液がパタパタと床を汚すがそんな事はお構い無しとルースはまだだと求めた。
「ま、だだ……つづけろ……」
濡れた手袋はよく滑る。先端部を手のひらで激しく擦ればアレクは更に甲高い声を上げた。その先端からプシャッと勢いよく水が飛び出す。それは精液でも尿でもない、たいえきだった。
「潮吹きなんて、はしたないですねぇ……本当に貴方はサービス精神が旺盛でいらっしゃる」
「あっ……はぁっ……んぁっ……」
まだ快感が続いてるようでルースは小刻みに体を震わせながら更に床と自分の身体、アレクの手をも濡らした。
そんな主人の姿を見ながらアレクは手に飛んできたルースの体液をペロリと舐めとった。
流石に疲れたのかルースはそれ以上をアレクに求めることは無かった。「もう疲れた……お前たちは下がっていいぞ」
ルースはアレクのみを部屋に残しほかの使用人には部屋から出ていくよう命じた。ルースには身体を拭くように命じ、ベッドに横たわった。汚れたところを念入りに拭いてもらい、その日はそのまま就寝した。
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