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消毒

そして向かった先はアレクの部屋だった。 少しだけ離れにあるその部屋にルースは初めて入った。綺麗に整頓された部屋はいかにもアレクらしった。 「アレク……」 「ルース様……」 ドアを閉めた途端に2人は唇を合わせ、舌を絡ませた。 「っは……んんっ……ア、レク……早く……いつもみたいにっ……」 「分かりました……」 アレクは素早くルースをベッドへと運び、横たわらせる。服を脱ぐより先にルースの肌に触れる。 月の光に照らされたルースの身体は期待に満ちて震えていた。 電気は付けず、月の光のみで互いに見つめ合うルースとアレク。どちらも無言のまま、動こうともせずじっとした状態が続く。 先に声を発したのはルースだった。 「お前が来てくれて、正直助かった……しかし、少しやりすぎな気もしたな」 「ルース様に無理強いしてあのような事をしていたのです。当然の報いだとと思いますが」 ガウリンの名前を聞いただけでアレクの表情が強ばった。余程頭に来ているようでアレクはルースの言葉に冷たく返す。 「そんな怖い顔をするな。そうだ……なぁ、アレク」 「はい」 ルースはいいことを思いついたから耳を貸すように言う。言われた通りアレクは顔を近づけた。 「 」 「それを、私が……?私なんかで良いのでしょうか……」 「なんかなどと言うな。俺が選んだんだからいいんだ。さぁ……」 両手を広げてルースはアレに抱きついた。まだ何となく落ち着かないでいるアレクにルースは付け足して言った。 「これはお前にしかして欲しくないことだ。だから頼む」 珍しくしおらしく、頼むなどと言われてはアレクも頷くしか無かった。 『アイツの気持ち悪い指や舌が這った感触が気持ち悪いからおまえが上側きしろ』 それがアレクに耳打ちした内容だ。 「わかりました……しかし、すみません。今夜は加減が出来ないかも知れません……」 「あぁ、構わない。だから、早く……」 ルースは続けてる耳打ちしたかと思うとアレクの唇に自分の唇を重ねた。 最初は控えめな口付けも段々深くなっていく。先に舌を絡めてきたのはルースの方だった。 「ふぁ……んんッ……」 ルースは甘い声を鼻から洩らしつつも唇を離そうとはしなかった。 そのうちにアレクの股間にルースの手が延びる。 「ルース、さま……っ」 「なんだ、もう反応してるじゃないか」 口の端から垂れたヨダレを拭いながら笑うルース。その顔を見た瞬間アレクの中で何かが切れる音がした。すこぶる単純で驚きながらもアレクはルースの身体に触れるのを止められなかった。 頭の先からつま先までゆっくりとキスをし、弱いところは舌を這わせた。 耳の裏、胸、臍、太ももの内側、膝の裏、足の指の間と念入りに舐め、つま先まで行き着いた頃にはルースの目は蕩けきっていた。 「はぁ、はっ……んっ……アレク……んもっ、しつこい」 「お好きでしょう?」 「……」 否定することなくルースはそっぽを向いてしまう。 「続けても?」 「……まだアイツの感触が残ってて気持ちが悪い……」 頷きこそ無かったが、ルースのその反応は早くしろと言わんばかりだった。 「まったく……我が主はワガママですね」 「うるさい……」 ルースは身体をモジモジさせながら言った。肝心な所にはまだ触れて居ないのがもどかしく、歯がゆかったのだ。 言ってる事とは裏腹にルースはアレクに抱きつき、自分で下肢を擦り付ける。恐らく盛られた薬のせいも少なからず有るのだろう。ルースは反抗したせいでかなりの量の媚薬を盛られていたはずだ。 「……はやく、しろ」 「……イエス、マイロード」 今度はアレクの方からルースに口付けた。 無理をさせてしまうかもしれないと自分を押えながらアレクはゆっくりとルースの身体を開いていく。 いつもは自分から誘うくせに今日に至ってはしおらしいルース。恥じらいもあるのか、控えめに腕を搦めたり言葉遣いも所々に恥じらいを感じる。 「んやっ……はぁぅっ……そ、こはもう……」 さっきからかなりの長い時間愛撫され、これでもかと解れた後孔はアレクの指を三本、根元までくわえ込んでいる。 「……まだです、もうすこし広げないと……」 「やらっ、やぁっ……もうほしい……アレクッッ」 「ルース様っ」 だいぶ限界まで煽られてアレクも限界だった。こんなに求められるのは男としても嬉しいことだ。昂っているのは感情だけでは無いのだと、後孔に宛てがわれたソレからも十分に伝わってくる。 「はぁっん……あ、つい……の早く……入れて……アレクので掻き回してよっ……」 「わかり、ましたっ……」 そのままグッと腰を押し進める。アレクが十分に解したこともあって、ルースの後孔は殆ど抵抗感無く、その全てを受け入れた。 「ひぐっ……んぁぁぁ〜〜はい、ってきたぁ」 熱くなった体を震わせながらルースは感嘆のため息を漏らした。 「これぇ……これだよぉ……あんなくそオヤジのふにゃふにゃ粗チンなんかじゃなくてぇ……硬くて熱いの……ぉっ……んんっ」 気持ちがいいと自らも腰を振り、奥までアレクを受け入れる。 「ひぁぁっ!!はぁ、んん、っ……す、ご……きもちいっ」 「っく……ルース、さまっ……」 ルースの熱く湿った内壁はアレクを離すまいと絡み付く。 「うっ……ヒダが……っまとわりついて……はぁっ」 「あくっ……ひゃっ……あっ……」 アレクが動く度、ぬちゅぬちゅと音を立てる結合部。太いソレをくわえ込んだ後孔が抽挿繰り返す度にローションと先走りとが混ざり合い白い泡がひだを汚している。その光景が余りにも卑猥でアレクは更に昂りを膨張させる。 「も……でかく、すんなぁっ……」 「貴方が魅力的だからですよ……こんなに穴を広げて奥まで呑み込んでくださって……はぁっ、締め付けだって……ほら……」 ずちゅずちゅと水音を響かせながら内壁を擦り上げるとその動きに合わせてキュンキュンとルースの内部が収縮を繰り返す。 「はぁっん……んぁっ……そ、こ……はぁ……」 「お好きなところですよね……中の締めつけがきつくなりましたよ……」 「い、いちいち言う、なぁってぇ……はぁんっ……ひゃっ、あっ……アァっ……」 ルースの膝裏に腕を通し、持ち上げる。 「奥……だめっ……そ、んなとこ……はぁっ……んぁっ……」 「奥が開きましたね……美味しそうに私のを全て呑み込んでますよ……」 ガクガクと震えながらも目は涙に濡れ、ルースの金色のまつ毛に水の玉が浮いている。好調した頬と潤んだ目だけでルースが感じ入っている事が伺える。 「……ルース、さま……っ」 「んぁっ……うぐ……っ」 苦しくとも気持ちのいいその刺激にルースは甘い声を抑えられないでいる。

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