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癒しのお憑かれ温泉旅行 第303話※

――ん゛~~~ッ!!……」  由羅の手が気持ち良すぎてあっという間に果てたオレは、息を切らしつつ由羅にもたれかかった。  ぅ~……くそっ…… 「綾乃……」 「……うる、せぇっ!……」 「まだ何も言ってないぞ?」 「わか……ゲホッ……ってる、から……っ!」    自分でも早いって思ったってばっ!! 「そうだコレはきっとベビーオイルのせいだ!」  思った以上に早く果てたのが恥ずかしくてベビーオイルのせいにしてみる。  だって、ヌルヌルしてなんだか直に触られるのとはまた違った感覚っつーか…… 「別にベビーオイルのせいにするのは綾乃の勝手だが……オイルはほとんど使ってないぞ?」 「へ?」 「言っただろう?綾乃はすぐにトロトロになるからあまり必要ないと。さっきのはほとんど綾乃の……」 「ぅわぁあああああっっ!!モゴッ!?」  オレが由羅の言葉を遮るために叫ぶと、由羅がオレの口を手でふさいだ。 「……綾乃……耳元で大声を出さないでくれ」  由羅が反対側に頭を倒して顔をしかめた。 「ぁ、ご、ごめん……」 「それで?覚えたか?」 「え……と?」 「こら、一回で覚えてやると大見得を切ったのは誰だ?」  由羅がキョトンとしているオレの額を人さし指で軽く押した。  オレ一回で覚えてやるなんてそんなこと言い…… 「……あ゛……」  ました……ね!?  何のことかもわかってなかったのになんでそんなこと言っちゃったんだよオレぇ~!マジでバカじゃねぇの!?うん、バカですね!知ってた!でもバカってことを忘れてたよね!バカだから!  ……ちょっと誰か数時間前まで戻してもらってもいいっすか?切実に…… *** 「さて、練習の成果を見せてもらおうか?」  オレが自分のバカさを再確認して、過去に戻る方法を真面目に考えているのを横目に、由羅はマイペースに話を進めていく。  ん?……練習?待てよ、そういえば……由羅が教えてくれるって言ったんじゃなかったっけ? 「え、でもあの……オレ何も教えてもらってな……」 「実践で覚えろと言っただろう?いま自分がされたことをすればいいだけだ。ほら、やってみろ」  そゆこと!?そりゃたしかに実践で覚えろって言ってたけど……あんなの覚えられるわけねぇだろ!?こっちはそれどころじゃねぇんだよ!だって……あっという間すぎて……  戸惑っている間にもオレの手は由羅の股間に(いざな)われていた。  う゛~~~……もうどうにでもなれ!さっさと扱いて出させりゃいいんだろ!?  言い出したのは自分なので、覚悟を決めて由羅のをむぎゅっと握った。  ……が、 「ぅにゃっ!?」  ななな何ですかコレは!?  勢い込んで握ったものの、自分のとは太さも硬さも違いすぎて……驚いたオレは思わず変な声をあげてパッと手を離し、その感触を振り払うように手をぶんぶんと振った。  いや、あのね?違うんだよ!自分のは触ったことも握ったこともあるよ?まぁ当たり前だけど!  でもね、他人の大事なを握ったのは初めてでして……   「綾乃……そんな未知のものを触ったような反応するのはやめてくれないか?さすがに傷つくぞ」 「だ、だって……」  オレのよりも硬いのに柔らかくて、太くて……熱かった……  触ったのは一瞬だけど脈打つのが手に伝わってきて……なんかすごく生々しい…… 「お前についているのと同じだろう?」 「同じなわけあるかああああああああっ!!オレのはもっと可愛いんだよっ!こんなにエグくないっ!」 「失礼だな。私のも可愛いぞ?」  由羅がちょっと不服そうな顔でを軽く撫でた。 「ふざけんなっ!こんな凶悪なのと一緒にすんな!こ、こんなの突っ込んだらオレのプリティーな尻が裂けちゃうだろっ!」 「凶悪って……まぁ落ち着け。(今日は)突っ込むとは言ってないだろう?手でヌくだけだ」 「ぅ~~……」  そうだけど…… *** 「……わかった。もういい」  由羅はため息を吐くとオレの頭をポンポンと撫でた。 「まぁこうなるだろうとは思っていたしな」 「……スミマセン……」  自分がこんなことで怖気(おじけ)づいていることも、それを由羅に予想されていたことも悔しい……  が、完全に戦意喪失してしまったオレは、震える手を自分の背中に隠すので精一杯だった。  あ~もう!だせぇ……自分がダサすぎて泣けてくる…… 「綾乃、できないなら無理にしなくてもいいから、ちょっとソレだけ貸してくれ」 「か、貸せって何を……?」 「だから、を、だ」 「……は?……えっ!?」  由羅がオレの尻に手をあててグイッと抱き寄せた。  ちょ、そんなに密着したら…… 「あ……っ」  由羅の手がオレのモノに触れたかと思うと、手よりも熱くて硬いモノが押し当てられた。   「えっ、あああの……ちょ、ゆゆゆ由羅!?」    この感触はまさか……  反射的に視線を下げたオレは、由羅の手に握られた大小二本のを見てしまった。  おぅふ……これ並べちゃダメなやつだ……男としてのプライドがズタズタに……!  じゃなくて!なんで一緒に握って…… 「ヒぁッ……!?」  由羅は器用にオレのモノと由羅のを一緒に握って扱き始めた。  これ、やばっ……由羅のが当たって……自分のだけで扱かれる時より……気持ちい……  一度出して落ち着いていたはずのオレのモノは、由羅の手によってすぐにまた元気になってしまった。だって若いんだもん! *** 「――っん……ゆ……や、それ……いっしょダメっ……」 「一緒にすると気持ち良いだろう?ほら、もうトロトロだ」  由羅がオレの背筋に指を這わせつつ、耳元で囁く。  由羅の熱い吐息が、低くて心地良い声が、耳にかかる度に背筋がゾクッとして下腹部が疼いた。 「も、やだ……ぁ、っんぅ……やめっ……はな……せってばぁ~……!」  オレとしては必死に由羅の手を振り払っているつもりなのだが、力が入らないので実際は由羅の肩に手を添えるだけになっていた。 「イっていいぞ?私がイくまで付き合ってもらうがな」 「っ!?」  じゃあ早くイケよっ!!  オレさっきイったばっかりだからキツイんだってばっ!!  いろいろと言い返したいのに口を開くと喘き声が漏れてしまうので、由羅の肩に顔を押し付けてギュっと奥歯を噛みしめた。  由羅のとオレのが擦れる度にいやらしい音がするのが余計に恥ずかしい……  恥ずかしいのにその音にまで興奮している自分がイヤだ……  なんでそんなやらしい音してんの!?え、さっきもしてたっけ?やっぱりベビーオイルのせいなのか?オレがひとりでシてる時ってそんな音してたっけ……?  あ~もう……ダメだ……気持ち良すぎて頭が回んねぇ……―― 「~~~はっ……っん……ゆ、らぁ……あアッ!――」   ***  

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