股間がすーすーする。元々苦手な絶叫系。 これは難易度ありすぎる。というか死ぬ。 死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ！！！！ ｢ぎゃぁぁぁぁあ！！！！！だずげでぇぇええええええええ！！！！！！！｣ やっぱり異世界召喚なんてされなきゃ良かった。元の世界で死んだ方がマシ。 空飛べたらなぁ… ………ん？ 急に浮遊感が無くなった。地上から300m位だろうか。 もしかして、もしかしなくも、僕…飛んでるぅぅううう！？ エレベーターのようにゆっくりと着地をすると、腰が抜けて立てなくなった。 ｢はぁ……助かった……｣ あぁ、助かってない。まずい、まずいぞっ…着地した所はどこかの森。 "……魔物とかいるんですか？" "いるよぉ〜" 数分前の会話を思い出し、背筋が凍る。まだ、魔物の気配は感じない。じっとしていても、仕方がないし、このまま日が暮れればますます危険だ。 ｢うぅ…出てきませんように｣ ───なんて願った時もありました。 ｢ぎゃぁぁぁあああ！！！！！｣ 走れ僕。足を止めたら殺される。緑色の人間みたいな魔物。 ━━━━━━━━━━━━━━━━ 鑑定ゴブリン Lv13 ━━━━━━━━━━━━━━━━ なるほど、ゴブリンか…レベル13って強いのか分からないけど、兎に角、逃げないと！ ちゃっかり鑑定使えたけど、逃げることに必死で細かくは観れなかった。 ｢はぁっはぁっはっはっはっ｣ もう、無理。走れないって足が言ってる。 ひ弱な足はもつれて、顔面から転ぶ。痛いとか言ってられない。逃げられない。 襲いかかるゴブリンに向かって近くにある石を投げた。 バコーーーーン！！！！！ 爆発音とともに、目の前にいるゴブリンの頭は吹き飛ぶ。 ｢ええええええええ！！！！！｣ なに・何・NANI！？この力。怪力すぎない？ もしかして、石持ってれば勝てる？？ 自称・神は色々と(力を)付与してくれたらしい。