5 / 6

盗賊と遭遇しました。

「取り敢えず、ゴブリンとか返り血とかどうにかせねば…」 魔法は想像力(イメージ)。 ゲームだと空間収納(アイテムボックス)があるよね… ここには違う新しい空間があるイメージ、種類分けできるようにしたい。あとは時間停止できればいいなぁ、、、なんて考えていたらゴブリンが闇の中へと吸い込まれた。 「えっ…」 怖っ!!なに!!ブラックホールみたいだった。 リアルで見るアイテムボックスは怖い。無機物を入らないようにすれば、間違っても自分を巻き込んで収納することはない。 あとは、返り血だけ。生活魔法で綺麗にできるかもしれない。バイ菌とかありそうだし、除菌とかしよう。 体が全体が光に包まれ、血や汚れが消えていく。ついでにベトベトだった汗も消えた。 「これでお風呂入れなくても大丈夫だ」 少し歩けば、舗装された道に出た。 やっと普通の道。普通っていいね。 “やっやめろぉぉおお!!助けてくれ…“ 数十メートル先で人が争っている。巻き込まれたくないため、すぐに木陰に隠れた。 悪そうな顔の男たちが、豚のような男を襲っている。 馬車には鎖に繋がれた男がいた。どう見ても奴隷である。 鑑定で見れば、男たちは盗賊と奴隷商人(豚)だということが分かった。 盗賊の方はなかなかレベルが高い。魔法スキルも多い。火魔法や水魔法もある。 怖い…ゲームとは違うリアルな盗賊だ。 震えたまま僕は何もできずただただ見ている。 「お願いだ。金も奴隷もやるから見逃してくれ!」 「あ?俺たちに命令するな!!」 盗賊の男が剣を振ると、豚のような商人が奴隷を盾に使った。 「があっぁぁぁぁあああああ!!!!!」 奴隷の胸に深い傷ができ、傷から血が溢れ地面へと広がる。 あの出血は致死量を超えている。 カサついた唇は震え、瞳からは涙が零れる。 「………タスケテ」 震えた手で奴隷は奴隷商人に助けを求める。だが、奴隷商人はその手を汚らしいと踏みつけた。 「お前みたいな奴隷を助けるわけないだろ!!」 "助けるわけない"虐められていた僕を誰も助けてくれなかった。見て見ぬふりをされていた。 目の前にいる奴隷と僕が重なった気がして、絶対…助けたら僕が危ないって分かってるのに、体が勝手に動いた。 石を持つと盗賊と奴隷商人へと向かって投げる。 ドゴォォォォォオン!!! ストライク!!コントロール抜群!!!! なんて心の中では実況したけど…… あぁ、、、どうしよう。 異世界召喚 初日で人殺ししてしまいました。

ともだちにシェアしよう!