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12話
夏休みが明けて、みんな僕に飽きるだろうと思った。
けれど良いターゲットがいなかったと言うだけでまた同じルーティンが始まった。
家庭科の時間に、事件は起きた。
調理実習で持ち寄りの素材で料理を作る授業だった。
僕はゲテモノが乗せられた皿だけを渡されて皆に笑われた。
夏休み前に覚えた反逆心が夏休みの間にじっくり育てられてその時ついに爆発した。
手元に置いてあった包丁を勢いよく黒板に向かってぶん投げてしまった。
(といっても、球技はからっきしダメなため誰にも当たらず床に落ちた)
最初は自分でイキり散らしてしまったと反省したが、さすがに凶器を投げるとは思っていなかったのか皆が恐れた顔をしていた。
そこから、いじめはなくなった。
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