22 / 106
特別サービスです、お客様♡ 9
涼くんは少し俯いた後俺を見た。
ペロリ。口の端に付いた精液を舐め取りにこりと笑う。
「沢山出たねー、ごちそうさま」
その顔がとても妖艶で思わず魅入ってしまうほど。
いや、待てちがう。
「の、飲んだのか!?」
今彼は俺の精液を飲んだよな?
見間違いでなければ、吐き出していないはずだ。
「うん、ほら」
涼くんは あ、と口を開けて見せてくれる。
中は若干の白いモノが残っているようだ。
「特別サービスですよ、お客サマ♡︎」
僕、普段は飲まないんだよねー、不味いじゃん?と平然と言ってのける涼くん。
不味いなら飲まなくても良かっただろうに。
俺の疑問を感じとったのか
涼くんは俺に顔を近づけキスを仕掛けてきた。しかも舌を絡めて。
ほんのりと青臭さと苦味を感じて顔を顰める。
「ん。言ったでしょ、特別サービスだって。僕にとって黒沢さんはトクベツ」
ともだちにシェアしよう!