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トクベツ? 今、特別と言ったのか? 重なるドッキリの数々に頭がついていかずに目を瞬かせていると 「ふ。黒沢さん変なカオー」 涼くんが吹き出した。 先とは違い子供のような表情だ。 そうだ。涼くんはそういう男だ。 いつも思わせぶりな態度をとっては次の瞬間にはまるで違う表情をする。 そんなところも好きではあるけれど。 「涼くん、揶揄わないでくれ」 「ふふ。ごめんごめん」 そう言った涼くんは俺の額に口付けて後ろ手の縛りを解いた。 はぁ、やっと自由に動かせる。 「涼くん」 「さて、黒沢さん。 スッキリしてるとこ悪いんだけど、僕、さっきから疼いて仕方ないんだよね。 だからさ、シよ?」

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