25 / 106

特別サービスです、お客様♡ 12

感情に比例するように行為の激しさが増す。 腰の振りが加速する。 それに応えるかのように涼くんが俺を奥へ誘い捏ねあげる。 「あっあん、んは。くろさわさ、顔、顔みてシたい」 こちらに蕩けた顔を向けながら随分と可愛いことを言ってくれる。 正常位に戻し、スラストを再開すると涼くんが甘く啼いた。 ふと目に写ったサイドボードの時計は新年まで5分を切っていた。 今年もいつも通りの何の味気ない日々を送る予定だった。 それが涼くんと出会い、俺の世界は変わった。まだ出会って間もないけれど色濃い日々だったなあ。 俺も涼くんも限界が近いようで互いにスパートをかける。 「んああ、も、ダメ、イッちゃ…!」 「ん。俺もだ涼くん!」 俺は涼くんの脚にホールドされながら腰を突き上げた。 「ああぁ、やっ イク、イクぅ!」 「あ、く。出る! 出すぞ、涼…!」 「キテ…!」 どちらともなく口唇を合わせ、喘ぎが互いの口内へ飲み込まれる。 遠くで除夜の鐘の最後の音が響いていた。

ともだちにシェアしよう!