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特別サービスです、お客様♡ 12
感情に比例するように行為の激しさが増す。
腰の振りが加速する。
それに応えるかのように涼くんが俺を奥へ誘い捏ねあげる。
「あっあん、んは。くろさわさ、顔、顔みてシたい」
こちらに蕩けた顔を向けながら随分と可愛いことを言ってくれる。
正常位に戻し、スラストを再開すると涼くんが甘く啼いた。
ふと目に写ったサイドボードの時計は新年まで5分を切っていた。
今年もいつも通りの何の味気ない日々を送る予定だった。
それが涼くんと出会い、俺の世界は変わった。まだ出会って間もないけれど色濃い日々だったなあ。
俺も涼くんも限界が近いようで互いにスパートをかける。
「んああ、も、ダメ、イッちゃ…!」
「ん。俺もだ涼くん!」
俺は涼くんの脚にホールドされながら腰を突き上げた。
「ああぁ、やっ イク、イクぅ!」
「あ、く。出る! 出すぞ、涼…!」
「キテ…!」
どちらともなく口唇を合わせ、喘ぎが互いの口内へ飲み込まれる。
遠くで除夜の鐘の最後の音が響いていた。
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