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love-potion 15
「涼くん、よく煽ってくれたな?」
「え? ん?」
黒沢さんは いい笑顔で僕をベッドへ戻した。
「まだまだ夜はこれからだ。なぁ、涼くん?」
覚悟してくれ。
「えっ あっ あぁぁぁぁんっ」
朝。
馬鹿みたいに重い体で目が覚めた。
見事に返り討ちにされたなぁ。
結果:黒沢さんに媚薬なんて飲ませちゃダメだ。
結局僕が大変なことになる。いろんな意味で。
隣には綺麗な顔をした黒沢さんが眠っていた。
本当、ムカつくくらい綺麗な顔。
でも、可愛い姿も見られたし、何だか得した気分。
僕はくせっ毛からのぞく黒沢さんのおでこにそっとキスをした。
「ふふ、かわい」
あぁ、今日も黒沢さんが素敵だ。
色々あったけど、僕の作戦はこうして幕を閉じた。
おわり。
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