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第五章・2

 バスルームだけで、自分のアパートの部屋より広い。  そして、使用人が二人控えている。 「あの、何か?」 「お召し物を、解かせていただきます」  そう言うなり、二人は沙穂の服を脱がせにかかった。 「いえ! 僕、自分でできますから! 大丈夫ですから!」  必死で断り浴室へ入ると、今度は背中を流すと言ってくる。 「ホントに、大丈夫ですから! 自分でやりますから!」  使用人にはお願いして下がってもらい、沙穂は広いバスタブに浸かった。 「お金持ちも、妙な所で不自由だな」  それにしても。 「いい匂い。これ、何の香りかな」  まるで花園にいるような、湯の香り。  いや、湯だけではなく、シャンプー、リンス、コンディショナー、それからボディシャンプーも、素敵な匂いがした。 「このまま、お風呂で寝ちゃいそう……」  うっとりとくつろいでいたが、真輝の言葉を思い出していっぺんに目が覚めた。 『まもなく夕餉だ。食事をとって、バスを使って、沙穂が落ち着いたら続きをやろう』 「続きをやらなきゃならないんだ!」  ああ、と沙穂は頭を抱えた。 「もう2年もエッチしてないのに、うまく行くかなぁ」  そっと腕を後ろにまわし、後膣に指を這わせてみた。  やんわりと押して、筋肉をほぐしてみた。

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