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第十章・2
「面白い。どこまで意地が張れるか、確かめてみよう」
舌は、沙穂の剝き出しの白い肌を蹂躙していく。
「嫌だ。やッ、ヤだよぅ……。ぁんッ!」
「嫌だと言いながら、やっぱり乳首は弱いか。ここはどうだ?」
「あ、そんなトコ、ダメぇえ!」
郷は沙穂のペニスを掴み、やんわりと扱き始めたのだ。
緩急をつけてじっくりと責め、時折先端の割れ目に指を添わせる。
「っく、うぅ。あぁ、あ。ヤだあぁ……」
「勃ってきたぞ。それに、漏れてきた」
これでも、ダメなのか?
にやけた口調の郷が、忌々しい。
意に反して熱く火照って来る身体が、呪わしい。
郷はそんな沙穂の両手首を戒めたまま、ベッドサイドに腕を伸ばした。
片手でボトルの栓を開け、とろりとした液体を沙穂の蕾にたっぷりと垂らした。
「ヤッ! 何を!?」
「すぐに解るよ」
郷の太い指が、後膣の中に潜り込み、じっくりと液体を擦り込む。
甘い香りが、沙穂の鼻をくすぐった。
(や、だ。何か、熱くなって……)
「溢れ出てきたぞ。Ωの体液が」
「イヤッ!」
沙穂は、唇を開いて口呼吸を始めた。
(お尻が熱くて、ムズムズする。それに、身体が……、痺れてきた)
郷は指をすぐに二本に増やし、内側を掻くように擦ってくる。
(内側擦られると……、すごく……)
「効いてきたようだな」
郷は、指を沙穂から抜いた。
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